高岡商・石見智翠館 両校の横顔 夏の甲子園

■高岡商 上位打線が強力

 高岡商業高校 3年連続で富山県内最多となる20度目の夏の甲子園。昨夏の甲子園も先発出場した森田、井林、石黒優、堀の上位打線が強力だ。投手陣は富山大会で5試合に登板した荒井が大黒柱。右横手投げから多彩な球を繰り出す。主なOBに横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチを務めた進藤達哉氏らがいる。1923年創部で、現部員は73人。

■石見智翠館 左腕迫広、緩急駆使

 石見智翠館高校 4年ぶり10度目の出場となる私立高校。旧校名は「江の川」。部員数は島根県内最多の121人で、関西を中心に集まっている。島根大会6試合で74安打した打線は、打率5割超の1番関山愛と2番河本が好機をつくる。投手陣は緩急を駆使する左腕の迫広がエース。関山愛と弟の関山和の二遊間は堅い。主なOBは元中日ドラゴンズ監督の谷繁元信氏ら。

■監督・主将ひと言

 空き時間の準備難題 高岡商・吉田真監督  3月に行った大阪遠征の際に、石見智翠館と宿が同じだった。縁がある。開会式から時間があいての試合は準備が難しい。体調を第一に調整する。

 先手取りたい 高岡商・森田朝陽主将  早く試合ができるのでうれしい。残る練習で一つ一つのプレーを丁寧に詰めていく。先頭打者として出塁し、先手を取りたい。

 勝負強さ持ち味 石見智翠館・末光章朗監督  うちは小柄な選手が多いが、勝負強さが持ち味。対戦経験はなく、自分たちの強みを出すだけ。エース迫広と1番の関山愛が投打の鍵だ。

 つなぎの打撃を 石見智翠館・関山愛瑠斗主将  高岡商は有名なチーム。「楽しむ」が自分たちのモットーで、相手が強ければより楽しめる。ホームランを狙わず、つなぎの打撃をしたい。

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