11月のスーパーGT×DTM交流戦でGT300のスプリント『auto sport Web Sprint Cup』を開催!

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは8月4日、第5戦が開催されている富士スピードウェイで行われたGTA定例記者会見で、11月23〜24日に富士で行われるGT500マシンとDTMドイツ・ツーリングカー選手権の交流戦『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM特別交流戦』のサポートイベントとして、GT300車両による特別戦『auto sport Web Sprint Cup』を開催すると発表した。

 これまで長年に渡る交渉の末、車両規定統一に向けて活動を進めていたスーパーGTとDTM。ファン待望といえる両者が相まみえる一戦が11月23〜24日に開催されることはすでに発表済みだが、このレースに楽しみなサポートイベントが組み込まれる。GT500がDTMとレースを戦うため混走することはないGT300車両が、単独でスプリントレースを戦うことになったのだ。

 今回行われるGT300のレースは、2019年にGT300クラスに参戦した車両、ドライバーが対象。ただ全チームの参加は強制ではなく、現在各チームに参加意志をヒアリングしている状況。レースフォーマットは2名1組は変わらないが、まず11月23日にそれぞれのドライバーが10分間の予選でタイムアタックを実施。両ドライバーのタイム合算で23日に行われるレース1のグリッドが決まる。

 11月23日、24日と土日それぞれで50分間(予定)の決勝が2レース行われるが、ドライバーは2名で、交代はあり(給油はなし)。ユニークなのは、ドライバー交代時のピットオープンの時間や、ピットへの最低滞在時間が定められる。これはブランパンGTワールドチャレンジ・アジア等と同じスタイルだが、逆にジャッキを使う場合は、プラスアルファでストップ時間が加算されるなどのレギュレーションが検討されている。

 現在のところ、23日のレース1の結果で24日の決勝レース2のグリッドが決し、レース2の結果で最終的な順位が決定する予定。なお、リバースグリッド等のアイデアも考えられているという。現在まだ検討中だが、11月22日の金曜には、45分間×2の公式練習も用意される。そして、総額1000万円の賞金レースとなる予定だ。

 まだこの段階では、「各チームに参加意思の確認をとっている(GTA坂東正明代表)」といい、どのチームが参戦するかは分からないが、多くの台数が集えばスプリントフォーマットのレースだけに盛り上がりをみせそうだ。なお、このレースは「スーパーGTはGT500クラス、そしてGT300クラスがあってこそ」という坂東代表の考えに賛同し、弊サイトがモータースポーツをより盛り上げるべく、冠スポンサーとして『auto sport Web Sprint Cup』として開催することになりました。

2019スーパーGT第2戦富士のGT300スタートシーン

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