感染症研究への理解深める 長大「熱研サマースクール」 中高生ら100人参加

中高生ら約100人が参加した「熱研サマースクール2019」=長崎大医学部坂本キャンパス

 中高生らに科学への興味を持ってもらおうと、長崎大熱帯医学研究所は4日、長崎市坂本1丁目の同大医学部坂本キャンパスで「熱研サマースクール2019」を開き、約100人が感染症研究などについて理解を深めた。
 サマースクールは同研究所が企画し、2回目。参加者のうち先着30人は普段は非公開の同研究所内も見学した。
 第1部では同研究所臨床感染症学分野の池田恵理子医師が「世界と恋するおしごと」と題して講演。中学生のころに国境なき医師団に興味を持ち、学生時代に留学したケニアで、アフリカの魅力に取りつかれたエピソードを紹介。「実際に現場に行くことで、憧れが目標に変わった」と語り、「知識や経験が足りなくて、まだ世界に片思い中だが、両思いを目指したい」と締めくくった。
 第2部は熱帯医学ミュージアムを見学。留学生による南米の健康事情解説などもあった。県立長崎東高の渡邊実央さん(16)は「グローバル化で食生活が変化し、途上国などでも生活習慣病が発生していることに驚いた」と感想を述べた。

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