【現地ルポ】スペインワインの産地リオハ(Rioja)の州都ログローニョ(Logroño)の楽しみ方って?

リオハの州都ログローニョは北スペインに位置し、バスであればビルバオやサン・セバスチャンからは2時間程度、マドリードからは4時間程度で行くことができます。リオハ(Rioja)のワインを飲む機会が多く、いつも美味しくハズレなしだったので、どんなところなのだろうかと気になっていた街は、一言でいえば、こじんまりとしたきれいな田舎です。

サン・バルトロメ教会のファサード

旧市街の端にあるサン・バルトロメ教会は12世紀に建てられた、ログローニョ最古の切石積みの教会です。

国の重要文化財であるゴシック様式のファサードが素晴らしく、しばらく足を止めて眺め入ってしまうでしょう。イエスの使徒「バルトロメ」の皮剝ぎの刑を受けた様子と聞くと、ちょっと印象が変わるかもしれませんが。

拝観時間は午前中だけで、それ以外の時間はドアが閉ざされています。拝観時間以外はミサが行われていることもあります。そんな折、人のいい地元の人に強制的に中に入らされたのですが、中は音がよく響く、非現実的な場所でした。

サン・バルトロメ教会(Iglesia de San Bartolomé)

住所:Calle San Bartolomé, 2, 26001 Logroño, La Rioja

拝観時間:10:00~12:00

HP:https://lariojaturismo.com/lugar-de-interes/iglesia-de-san-bartolome/25e4623f-246a-4551-bf55-a5b109471029

めがね橋のピエドラ橋

ログローニョの玄関口であるピエドラ橋は、全長200m。ピエドラはスペイン語で「石」を意味するので、石橋というシンプルな意味になります。エブロ川の水面に、橋の姿がよく映り、しっかりめがね橋になっています。

ピエドラ橋(Puente de Piedra)

住所:Puente de Piedra, 26001 Logroño, La Rioja

お遍路「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」のルート

スペインのお遍路は、スペイン北部を通る780~900kmになるルートを通って「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」に進むものです。

筆者は、オーストラリアから来たという10代と思しき若い女性たちと、引率らしき中年男性に遭遇しました。皆バッグにホタテ貝をつけています。その日は気温が高く、日なたを進んできた彼らは昼前ですがバテ気味の様子でした。膝にサポーターがわりに包帯巻いている人もいて、その巡礼の厳しさがリアルに感じられました。

屋外卓球場

バスターミナルの向かいにある公園で、屋外設置の卓球台に度肝を抜かれました。風が吹くと球が飛んで大変そうですが、外にあると気軽に出来ます。この公園では、ベンチに体を横たえてシェスタ中のおじいさんもいて、脱力できます。

カルメン公園(Parque del Carmen)

所在地:Parque del Carmen, 1, 26003 Logroño, La Rioja

街のツインタワー「ラ・レドンダ準司教座聖堂」と目抜き通り

先ほどのファサードが美しい教会から歩いて数分。街の中心部にあるのが「ラ・レドンダ準司教座聖堂」です。

2つの塔が印象的で、この教会の前の広場を飲食店が取り囲んでいるので、週末はたくさんの人が食事を楽しんでいました。

教会の横を、目抜き通りのボルタレス通りが貫いています。回廊があるので、雨の日も快適。

この通りには、いくつかおみやげ屋さんがならんでいます。フルーツや野菜の瓶詰が美しいです。

ラ・レドンダ準司教座聖堂(Concatedral de Santa Maria de la Redonda)

所在地:Calle Portales, 14, 26001 Logroño, La Rioja

HP:https://www.laredonda.org/

ワイナリーツアーに関して

ワイナリーツアーは、飛び込み参加ができないところがほとんどで、少なくとも数日前の予約が求められます。

足つきのツアーは、バルセロナ、サン・セバスチャン、ビルバオなど、他の地域発のものはありますが、ログローニョ発はありません。

調べた中で一番近いものは、街の中心部から6kmくらいのものでした。

(ワイナリーツアーサイト)

https://www.marquesdemurrieta.com/bodegas-rioja/en/

https://winetourismspain.com/activities/rioja/

筆者は、ぶどう畑だけ見たかったのですが、観光案内所の人がいうには、街の周りにはなく、15kmくらいは離れているとのことで時間の関係もあり断念。ちなみに観光案内所は、電話番号は教えてくれますが、問い合わせは自分でやってというスタンスです。

また自然が見たい場合は、リオハの友人はグラヘラ公園がおすすめとのことでした。

ホセリートのサンドウィッチ

旧市街の外に、生ハム専門店があります。

最高峰と言われるホセリートという生ハムメーカーのサンドウィッチが€1.5ほどで買えます。

ルガール・デ・サボレス(Lugar De Sabores)

所在地:Avenida Colón 61 Logroño

電話番号:+34 941 23 81 66

HP:https://www.facebook.com/jamonerialugardesabores

市場のマッシュルーム、生ハム、フルーツ

やはり、市場は旅先で訪れたいスポットです。

中に入ると、生ハム専門店がたくさんあります。

市場の外側には、「PEDRO」など高級な八百屋さんが2つ。ログローニョの名物マッシュルームが美しいです。

そして果物が立派!手のひらにずしりと来る黄桃(€1.36)など、いくつかおやつにいただきました。

ここでは搾りたてのオレンジジュースやワインの取り扱いもあります。

アバストス / サン・ブラス市場(Mercado de Abastos/San Blas)

所在地:Calle Sagasta, 1, 26001 Logroño, La Rioja

電話番号:+34 941 220 430

営業時間:【月~木】7:30~14:00、16:30~20.00【土】7:30~14:00

バルの通り

バルがひしめく通りです。ハイレベルのリオハワインを手軽に味わえるスポット。ラウレル通り(Calle del Laurel)が有名ですが、もうひとつサン・フアン通り(Calle San Juan)もあります。観光客や、地元の若者グループで大賑わいです。別途ログローニョのタパスについてご紹介します。マッシュルームの串焼きを食べられます。

まだまだ珍しい日本人

バルのスタッフによると、日本人は毎日来るということでしたが、街中では珍しがられました。犬に吠えられながらすれ違ったら、戻ってこいと言われ、どんなに犬が本当はいい子なのか、狂暴でないのかを飼い主の友人が示してきたり。写真を撮る人がいたり。人懐っこい人々ですが、腕など体に触れてくる文化のようで、ちょっと抵抗を感じる人もいそうです。

街中には、日本旅行のチラシがありました。東京、富士山、京都、嬬恋、長野、草津、伊香保、日光の10日間で€4480です。これは遠く感じそうです。

絶品アイスクリーム

街で人気のアイスクリーム屋さん。夜中まで開いています。一番人気は「ヨーグルトとチェリー(YOGURT CON AMARENAS)」。ちょうどよい濃さで日本人好みです。

DellaSera Heladeria Natural Ice Cream

住所:Calle Portales, 28, 26001 Logroño, La Rioja

電話番号:+34 941 22 21 11

営業時間:【日~木】12:30~25:00【金・土】12:30~26:00

HP:http://obradorgrate.com/

おすすめホテル

トリップアドバイザーでログローニョのホテル17軒中1位のホテルに泊まりました。

旧市街にあって、どこに行くのにも近くアクセス抜群。シングルの部屋でも広く、簡素で清潔。四つ星ホテルですが、朝食付きで1泊€100くらいで泊まることができお得でした。

ホテル・カレ・マヨール(Hotel Calle Mayor)

住所:Calle Marques de San Nicolas 71 | Centro Histórico, 26001 Logrono

電話番号:+34 941 23 23 68

HP:https://www.facebook.com/Hotelcallemayor

さらに一般的な情報はこちらもあわせてご覧ください。

(参考)

wondertrip

[All photos by Shio Narumi]

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