海水浴シーズンを迎え、飲酒による水難事故を防ごうと、日本ライフセービング協会(JLA)は1日、三浦海岸海水浴場(三浦市)など全国6カ所で啓発キャンペーンを開始した。
三浦海岸では31日までの期間中、「飲んだら、泳がない」などと注意を呼び掛けるうちわ千枚を救護本部で配布。売店や周辺の飲食店などにも啓発ポスターを掲示してもらう。
JLAによると、JLA所属のライフセーバーが2012年から18年に活動した約200の海水浴場で、疲労やパニックなど人的要因で溺れたケースのうち、飲酒は8.7%(平均値)を占める。また重症者の6割が飲酒をしていたとのデータもあるといい、JLAの担当者は「少しのアルコールでも事故につながる可能性がある。水難事故を1件でも減らしていきたい」と話した。