■粒状食品詰まり対策
耐圧ホースメーカーのトヨックス(黒部市前沢、中西誠社長)は、食品衛生法に適合した食品用ホースの新商品を開発した。静電気によってホース内に食品が詰まることを防ぐため、静電気を防ぐ樹脂をホースに取り付けた。
ホース内に小麦や大豆など粒状の食品を流すと、摩擦によって静電気が発生するケースがある。静電気の力で内側に食品がこびりつくことが課題となっている。
今回開発した新商品の名称は「トヨフーズアース ホース」。7月から市場投入した。
柔軟性に優れた塩化ビニール製で、外側に電気を通す樹脂を帯状に取り付けた。ホース内部に巻き付けたステンレスワイヤーと組み合わせることで、静電気を外部に逃がす機能を持たせた。
業界では金属製の糸を内部に組み込む手法が主流だが、金属の糸を用いる従来のホースは摩擦によって内部が削れると糸がむき出しになる可能性あった。またホースから糸を引っ張りだして行うアースの取り付け作業も煩雑だった。
新商品では安全性を向上させ、取り扱いもしやすくなっている。