カンボジアで物販参入 ジェックと広貫堂

カンボジア人スタッフがフェイスブック掲載用に撮影した商品画像

■富裕層に美容ドリンク

 ジェック経営コンサルタント(富山市湊入船町、山瀬孝社長)は、広貫堂(同市梅沢町、塩井保彦社長)と協力し、カンボジアで同社の美容ドリンクの販売を始めた。高品質な日本製ブランドを打ち出し、富裕層向けにマーケティングを展開している。現地市場にいち早く参入して先行者利益を得るとともにリピーター獲得を目指す。(経済部・池亀慶輔)

 ジェック経営コンサルタントはフェイスブック(FB)を活用してドリンクを販売。FBのコメント機能で注文を受け付け、宅配業者が顧客に製品を届けて代金を受け取っている。

 配送エリアは首都プノンペンが中心だ。カンボジアは経済成長に伴い購買力のある富裕層の厚みが増している。同社は現地の20~50代の女性を対象に調査を実施。美容に関心の高い女性の間で日本製美容ドリンクへのニーズが高いとみる。

 美容ドリンクは広貫堂が展開するブランド「うつくし堂」の製品でコラーゲンやグルコサミンを配合する。モモ果汁入りで女性好みの味とパッケージデザインに仕上げた。現地での販売価格は50ミリリットルで4米ドルだ。

 ジェック経営コンサルタントは今年3月に輸出を始め、6月までに1020本を販売した。7月は単月の実績が660本となる見通し。8月は前月比50%増を見込むなど売り上げが増加傾向にある。3年後までに年間売上高を5千万円とする目標を掲げる。

 今後は同ブランドの健康食品や化粧品にラインアップを広げる計画だ。現地のイオンモールに専門店舗を構えることも検討する。現地には美容ドリンクメーカーがないとされる。山瀬社長は「美容ドリンクのナンバーワンブランドを目指す」と話した。

 同社はカンボジアに現地法人を持ち、日系企業や現地企業向けに人材教育のコンサルティング事業を展開している。

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