【聞かせて】 No.620「金子 薫さん・今年で創業105年を迎えた金子製菓代表取締役」

 4代目を担う金子製菓が今年で創業105年を迎えた。「戦時中、物資の無い時代から今日まで様々な時代を経験し、その度に形態を変えて乗り切ってきた」と、感慨深く振り返る。

 昔は洋菓子や駄菓子なども扱っていたが、先代から和菓子に一本化。職人は山口県菓子技能大会で2回連続最優秀賞を受賞するなど、日々努力を続けている。戦後間もなく創業者が作り始めた同社の「小郡饅頭」は、第21回全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した。

 「50年、100年と常に本物の商品、品質を追求し、和菓子を後世に残していきたい。子どもたちにも和菓子の良さをアピールしたい」と未来への抱負を語る。

 店舗の金子老舗には、常に生菓子と焼菓子各10種類、さらに季節限定商品と、約40種類を取り揃え。年間では100種類を超えるという。

【プロフィル】1964年2月生まれ。山口市立小郡小・山口市立小郡中、山口県立防府商業高、福岡大商学部卒業後、タカキベーカリー入社。転勤で8年上京、95年に帰郷。現在は工場長の弟と役割分担して店を展開する。月平均2回程度は夫婦でゴルフを楽しむ。スコアは共に100前後。

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