【おもしろ小箱】 No.196「南極大気調査ドローン」

▲南極大気調査用ドローン写真提供:㈱スカイリモート

 写真の機体はなにかご存じですか? じつは、これもドローンなんです。カイトプレーンといって、㈱スカイリモート社が、南極の大気を調査するために開発しました。凧の形をした翼が、この機体の大きな特徴です。このため、短い距離で離陸が可能で、高度2000メートルから、ゆっくり安定して下降してきます。パーティクルカウンターという大気中の微粒子を計測する装置と、インパクターという微粒子を採集する装置、そして位置や高度、気温、気圧、湿度などの気象情報を無線で伝送するゾンデ等の装置を搭載して飛行します。

 このカイトプレーンは、現在、山口博物館で開催中の特別展「どきどき!ドローン・ワールド」で展示しています。特別展では、さまざまなドローンの展示だけではなく、ドローン実機の操作体験やVR体験も行っています。ぜひ、ひと夏の思い出に、ご家族で、ドローン・ワールドを楽しんでください。

山口県立山口博物館 理工担当学芸員 漁 剛志

© 株式会社サンデー山口