白馬の登山がオシャレに変身?!標高1,400mのサウナ&ビーチリゾート登場! 標高1,400mにビーチリゾート? しかも山岳絶景が眺められる? そんな不思議感満点の新スポットが誕生しました。 その名は「白馬マウンテンビーチ」! 。北アルプスの白馬に山と海?? 聞けば聞くほど 「?」 なこの謎スポット、いったいどんな施設なのか、その謎を解き明かすべくオープン初日に潜入取材。 「ハイク+α」の楽しみ方ができる注目スポットへ急ごう!

海なし県にビーチリゾート誕生?!

長野といえば国内屈指の山岳リゾート。日本の屋根と言われる日本アルプスを有するいわゆる「海なし県」。
上記フォトのような壮大な山岳風景こそ、まさに「長野県」の印象ですよね。 「北アルプス=長野県の代名詞」という印象の方々も多いのではないでしょうか。
※実際には、富山県、新潟県も多くの北アルプスの山々を有します。

そんな山岳リゾートを有する長野県ですが、さる2019年7月26日、白馬村 八方尾根に国内初の「山岳ビーチリゾート」が誕生しました。「長野」「北アルプス」「白馬」「八方尾根」、いずれもビーチを連想させるキーワードはありません。 が、そこにこそ、この新スポットが狙う「これまでになかったバケーション&リラクゼーション」の提案があるのです!

100km先の山々を望む、新感覚ビーチ!

ビーチリゾートと言えば、ほぼ海抜ゼロメートルのロケーションが一般的。 そこに広がるのは水平線です。
が、うさぎ平にオープンした「白馬マウンテンビーチ」は標高1,400mの高所。 眼前に広がる大風景は水平線ではなく、遥か100km先の山々!晴れた日に訪れれば、南アルプスや八ヶ岳、浅間山、北信五岳など、さまざまな山々がパノラマで見渡せるのです。 デッキチェアで寛ぎながら「山座同定」が楽しめますよね!

しかも下界と比べてちょっと涼しいのもうれしいポイント。 標高が100m上昇するごとに0.6℃ 気温が低下するといわれており、ほぼ海抜ゼロのビーチと比較すると約8℃も低い計算に。 つまり、下界が35℃の「猛暑」だったとしても、ここでは27℃の「夏日」。 しかも湿度が低いので、パラソルの日陰なら下界の暑さと比べ、とても快適に過ごせそうですね。

屋上には「ビーチラウンジエリア」と「サウナ&ジャグジーエリア」

こちらは、無料で利用できるビーチラウンジエリア。 ホワイトを基調としたメインカラーに青空のブルーが映え、植物のグリーン、アースカラーのデッキチェアやテーブルトップなど、自然と調和するコーディネート。 足を踏み入れると、目の前に広がる空間にワクワクすることうけあいです!
こちらは東側に面しており、南アルプスや八ヶ岳など、遠望の山々を見渡すことができます。

サウナ&ジャグジーエリアは有料で、利用料は2時間 1,500円。 基本的に水着利用となります。サンダルやタオルなどのレンタルも料金に含まれており、また水着も1,100円でレンタル可能なため、手ぶらでも楽しめるのもうれしいポイントです!
こちらは八方尾根側に面しており、間近に迫る北アルプスの眺望が楽しめます。

SNS向けにぴったりなオシャレ空間も!

また、一画には「CORONAブース」がプロデュースされ、とてもフォトジェニックな空間が用意されています。 CORONAと言えばオシャレビールの代名詞ですが、サウナや食事だけでなく写真撮影も楽しむことができ、夏の想い出作りにピッタリです! 心浮き立つ空間がバケーション気分を更に盛り上げてくれるでしょう。

サウナーの新聖地:絶景を見ながらサウナで身も心も「ととのう」!

(大型ジャグジー)

気になる設備ですが、大型ジャグジー1基に加え、昨今アウトドア界隈でも活気付いているサウナブームのムーブメントを取り入れ、サウナ設備が3基と、サウナーにはとてもうれしい展開。

サウナブームはついに標高1,400mへ!

しかも、単なるサウナに留まらず、ゴンドラをサウナに改造したゴンドラサウナが2基(ミスト&ドライ)、薪を使ったテントサウナが1基(セルフ・ロウリュ可)と、遊び心をふんだんに取り入れた仕掛けにワクワクです!
更に驚きポイントは、クールダウンの水風呂(2基)です。 なんと北アルプスの雪解け水が使用されており、北アルプスという地の利を生かした贅沢なアイデア!
北欧スタイルの本格リラクゼーションに北アルプスの雪解け水、まさにサウナーの新聖地です。

発汗マックス!八方池ハイク&白馬マウンテンビーチ攻略法

さて、山を愛するハイカーの我々、やっぱり八方池ハイクと白馬マウンテンビーチ、両方楽しみたいですよね。
そこで、長野県自然保護レンジャー北アルプス地区担当の筆者が、オススメのプランをご紹介します!

八方池は午前中がオススメ!

八方池は、快晴・無風のコンディションに恵まれれば、上のフォトのように「逆さ白馬三山」が望める神秘的なスポットです。 池の水面を境に鏡のように映り込む風景は、いつまでも見ていられるほど魅力的です。

ただ、この美しい風景が見られるのは午前中です。 午後になると光の差し具合から色鮮やかさが弱まり、これほど美しい鏡池の景観とはなりませんので、せっかく行くなら午前中が◎!

八方池&サウナを楽しむためのタイムスケジュール

ゴンドラリフトアダムの運行開始時間は、時期や曜日によって変わりますが、8~9月は6:30~8:00 が始発となります。 一方、白馬マウンテンビーチのジャグジー&サウナ事前予約は、以下3つの時間帯となっています。
①09:30~11:30
②11:30~13:30
③14:00~16:00
ハイク後の利用を想定した場合、②11:30~ or ③14:00~ が現実的となります。
そこでゴンドラアダムやリフトに乗車する「アルペンライン」利用での行程を考えてみました!

※リフトの混み具合や歩くスピードによって前後しますので、余裕を持った計画をたてましょう。

アルペンライン料金(八方池山荘まで):大人往復2,900円、小児1,750円
八方アルペンライン 詳細

またサウナ&ジャグジーは事前予約すると、通常料金1,500円が1,400円とお得になります。
サウナ&ジャグジー 特別オンライン予約

ハイクでたっぷり汗をかいた後、更にサウナで追い発汗! とことん汗をかいたら北アルプスの雪解け水でクールダウン、 〆は冷えた身体を温かいジャグジーでゆる~りリラックス……この心地良さはとても言葉には表せません。
そして次は別のサウナへ第2ラウンドいっちゃいましょう!

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サウナでととのったら絶品フードとカクテルで極楽へ!

サウナ&ジャグジーを思う存分楽しんだら、ぜひ味わいたいのが、地元産食材を使ったグルメ! 旨みたっぷりの白馬豚を使用した「白馬豚と信州牛のスモークチーズバーガー」、女性にうれしい「白馬産ブルーベリーのパフェ」「安曇野ソフトクリーム」などのスイーツも。

ドリンクは、爽快感のあるカクテル「ディル シーブリーズ」や「信州ウイスキーハイボール」のほか、SNS映えする各種ドリンクが豊富。 夏にぴったりな飲み物片手に寛ぐ時間、想像しただけでバカンス気分が高まります。
食事もドリンクもこちらのバーで提供されます。

デッキチェアで遥か彼方の大風景を眺めながらグルメで胃袋を満たし、ドリンクで乾いたのどを潤す……なんて過ごし方、ハイク後のお楽しみとしてとっても贅沢。 身も心も満たされること間違いなしです!

壮大な山岳風景の中に浮かび上がる「白馬マウンテンビーチ」、ハイク後の立ち寄りスポットとして是非活用したいですね!

天空のビーチリゾートで素敵な一日を!

いかがでしたか。 標高1,400mのビーチリゾート、ハイク+αの楽しみ方ができる注目スポット、アナタも体感してみたくなったのでは!
白馬マウンテンビーチの2019年の営業期間は、現段階では 10/27(日)までとなっていますが、冬季も営業予定とのことですので、積雪期の唐松岳へのスノーハイク後、サウナやジャグジーで冷え切った身体を芯から温める、なんて使い方、想像しただけで待ち遠しいですよね。
さておき、まずは夏を楽しむため、ぜひ天空のビーチリゾート「白馬マウンテンビーチ」へお出かけしてみてはいかがでしょうか?
それでは皆さま、良いハイク&バカンスを!

取材・撮影 三宅 雅也 (山岳ライター/長野県自然保護レンジャー)

白馬マウンテンビーチ(HAKUBA MOUNTAIN BEACH)

営業期間:2019年7月26日(金) ~ 10月27日(日) 無休
※冬季も営業予定
営業時間:9:00 ~ 16:30(飲食類は16:00L.O.、サウナ・ジャグジーの最終受付は14:00)
サウナ・ジャグジー料金:2時間1,500円 ※中学生以上が対象(小学生以下は利用不可)
※事前予約・当日受付、いずれも可。ジャグジー・サウナ受付にて要受付
※ビーチラウンジエリアへの入場は無料

アクセス:八方尾根ゴンドラリフト「アダム」乗車約8分、うさぎ平駅下車 (山頂駅)
ゴンドラリフト料金:大人往復 1,780円、小児 950円
アルペンライン料金(八方池山荘まで):大人往復2,900円、小児1,750円
電話:0261-72-3280

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