業務改善コンサル参入 イセ、RPA・ロボ導入支援

伝票を自動作成するRPAをプログラミングする専門チームのスタッフと伊勢社長(奥)=イセ

 包装機械・資材販売のイセ(高岡市佐野、伊勢豪範社長)は、中小企業の業務改善を支援するコンサルタント事業に乗り出した。商品の受発注システムを独自に開発してきたノウハウを生かし、定型業務を自動化するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)やロボットの導入をサポートする。人手不足に悩む取引先の課題解決に貢献し、新たな顧客の掘り起こしにもつなげる。

 同社は北陸3県に営業拠点を持ち、食品や医薬品メーカー向けの包装資材や関連機器を取り扱う。取引先との間で受発注の事務を簡素化するシステムを開発するなど、近年は業務の無駄を省くサービスの提供に力を入れている。

 今回新たに伊勢社長やシステムエンジニアらによる専門チームを設置。顧客の業務を数カ月にわたって調査し、生産性向上や働き方改革を進める上での課題を分析。それぞれの企業に応じたRPAをプログラミングしたり、ロボットを提案したりする。業務改善を担う人材の育成も請け負う。

 既に自社では売り上げデータの入力や各種伝票の送信などにRPAを取り入れており、年間に2千時間を超える労務削減の効果を上げている。

 コンサルタント事業で得た情報を基に、新たなシステムを開発していく考えで、伊勢社長は「業務の改善提案を通じて顧客も自社も成長する好循環を生み出していきたい」と話す。

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