高岡商の内野陣は、内野へ飛んだ打球15本を全てアウトにし、無失策でチームを支えた。
先発の荒井は四回に3四死球を出すなど中盤以降ピンチが続いた。遊撃手を務める1年の石黒和は「もり立てたい」と安定した守備を見せ、打球9本をさばいた。二塁手鈴木との連係で2度の併殺も奪った。
九回、同点に追い付かれ、なお1死満塁とサヨナラのピンチ。守備陣にも緊張感が漂った。打球は三塁前で高く弾むゴロに。三塁手の井林は「早く落ちてこいと思ったが、焦ってもしょうがない」と慌てずに捕って本塁へ送球し、三塁走者をアウトにした。次打者の遊ゴロも石黒和が処理し、得点を防いだ。
守備陣は富山大会も6試合で3失策と堅守が光った。甲子園での好守について、石黒和は「土の感触など守りやすい最高のグラウンドだった」と“聖地”にも感謝した。