氷見男子ハンド3回戦敗退 南部九州総体

陸上女子800メートルの予選で、懸命な走りを見せる根塚=沖縄市タピック県総ひやごんスタジアム

 全国高校総合体育大会(インターハイ)第11日は6日、沖縄市などで計6競技が行われ、ハンドボール男子の氷見が3回戦で瓊浦(長崎)に19-20で競り負けた。

 氷見は前半を8-12で折り返し迎えた後半、昨年王者の意地を見せて終盤に追い付いたが、試合終了間際に失点、痛恨の敗戦となった。

 陸上は女子800メートルの廣田百世(呉羽)が決勝進出を逃し、昨年7位入賞の根塚みのり(富山商)が予選で敗退する波乱の展開となった。

 400メートル障害の男子は出口晴翔(東福岡)が50秒57で2連覇。女子は津川瑠衣(東京・八王子学園八王子)が58秒14で制した。女子走り幅跳びは北田莉亜イルマ澄江(大阪・摂津)が6メートル11で優勝した。

 剣道団体で男子は九州学院(熊本)が2年連続8度目の優勝。女子は中村学園女(福岡)が4連覇を達成した。個人は男子が池田龍ノ介(福岡大大濠)女子は柿元冴月(茨城・守谷)が勝った。

 新体操の個人で女子は6月のアジア選手権代表の山田愛乃(千葉・クラーク)が32.500点で、男子は森谷祐夢(東京・国士舘)が33.950点で制した。ハンドボールは女子で昨年3位の明光学園(福岡)などが準々決勝に進んだ。

 ソフトボールは悪天候のため競技が中止された。

■根塚予選落ち 悔し涙 陸上女子800 

 「悔しくて言葉にならない」。2年生で出場した昨年大会の陸上女子800メートルで7位入賞を果たした根塚みのり(富山商)が、まさかの予選落ち。レース後、悔し涙があふれ落ちた。

 予選レースは最後まで混戦となった。前半の400メートルは4位に付けたが、残り200メートルで次々にスパート勝負を仕掛けられ、ゴール手前100メートルで順位を落とし、6位となり、予選落ちが決まった。「力が残っていなかった」とうつむいた。

 不安要素はあった。5月の県高校総体の直前、足の甲を痛めて本格的な練習から離れ、焦りと不安に襲われた。それでも、「昨夏以上に、上位争いがしたい」と今大会を迎えたが、悔しい結果に終わった。「次は国体。倍は練習しないと」。声を詰まらせつつも、雪辱を誓った。(社会部・松澤拓也)

■廣田 自己新「やり切った」 陸上女子800

 初めての大舞台で堂々の走りを見せた。陸上女子800メートルの廣田百世(呉羽)は、自己ベストを3秒近く更新する2分11秒74で予選を突破。準決勝で敗退し、「もっと走りたかった」と悔しがった。

 予選は、序盤から飛ばして先頭集団に付けた。上位争いを繰り広げ、そのまま逃げ切って3位に。「最後100メートルでもっと早く仕掛けられたら…」と課題も残したが、上位争いができる手応えをつかんだ。「自分のペース」を意識して迎えた準決勝。前半は集団の最後尾に付け、後半からスパート勝負を狙った。残り400メートルから浮上しようとしたが、疲労から広がる差を縮められず、8位に終わった。

 レースを終え、悔しさをにじませながらも、「力は出し切れた」と晴れやかな表情で語った。 

陸上女子800メートルの予選で、ラストスパートをかける廣田

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