GSCがカナダによるリスクベースのシロキサン評価を歓迎

GSCがカナダによるリスクベースのシロキサン評価を歓迎

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【ワシントン2019年8月6日PR Newswire=共同通信JBN】
*規制当局は、L2、L4、L5およびD3が環境と人間の健康に軽度のリスクしか及ぼさないと結論

Global Silicones Council(GSC)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=740139400&u=http%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2F&a=Global+Silicones+Council)のメンバーは、L2、L4、L5およびD3(注1)を含むさまざまなシリコーン材料に対するカナダのリスク評価草案(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=2044443799&u=http%3A%2F%2Fgazette.gc.ca%2Frp-pr%2Fp1%2F2019%2F2019-06-01%2Fhtml%2Fnotice-avis-eng.html&a=Canada%27s+draft+risk+assessment)を歓迎する。カナダの環境相と保健相は、これらのシロキサンが大量に、集中して、あるいは、危険にさらす状態で環境に入ることはなく、人間の健康にもリスクをもたらすことはないと結論付けた。従って、カナダはこれらの材料のいずれに対しても使用制限規制を提案していない。

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GSCエグゼクティブディレクターのカーラス・トーマス氏は「GSCは、カナダの化学物質を評価する際にリスクベース、証拠重視の手法をとる取り組み、また、L2、L4、L5およびD3が環境や人間の健康にリスクをもたらさないとの結論を支持する。カナダの結論は、独立した科学者、専門家多数がすでに裏付けたことを再確認するものである。科学的調査と試験は、各種の重要な適用でシリコーンが安全であること、これらの材料に制限規制が必要ないことを示した」と語った。

カナダでL2、L4、L5およびD3は主に化粧品、エレクトロニクス、医療機器、接着剤、シーラントなど広範な製品、また、塗料、コーティングなど工業用途にも使われている。カナダ当局は、リスク分類を決める各種証拠の加重評価に基づくリスクベースの手法を使って、これらの材料の生態、健康リスクを特徴づけた。いずれの材料もカナダ環境保護法(CEPA)の基準に反しておらず、従って、特に規制措置は必要ない。

カナダの規制当局はこれまで、D4、D5、D6およびL3などほかのシリコーン材料を数多く評価している。全ての関連科学を徹底的にレビューした後、カナダはどの国内製品にもD4、D5、D6およびL3の使用規制や濃度ベース制限を導入しなかった。

トーマス氏は「これらのシロキサンに対するカナダの評価は、オーストラリアの(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=2465276351&u=https%3A%2F%2Fwww.nicnas.gov.au%2Fchemical-information%2Fimap-assessments%2Fimap-assessments%2Ftier-ii-environment-assessments%2Fcvms&a=Australia%27s)とカナダの(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=890454889&u=https%3A%2F%2Fwww.canada.ca%2Fen%2Fenvironment-climate-change%2Fservices%2Fcanadian-environmental-protection-act-registry.html&a=Canada%27s)D4、D5、D6(注2)およびL3の以前の評価と相まって、これらの物質が人間の健康や環境を傷つけることなく適切な適用に安全に使用できることをあらためて表明した」と述べた。さらに「われわれは引き続き、オーストラリアとカナダのリスクベースの化学評価手法を採用するよう世界の規制当局に要請する。これらの物質が消費者と社会に与える利益が大きいことから、いかなる規制決定も現実世界の実態とあらゆる入手可能な関連科学データに基づくことが重要である。化学管理問題に関するカナダのリーダーシップは引き続き、規制当局が製品革新を促進する一方で、環境と人間の健康を保護することができることを示している」と続けた。

これらのシリコーン物質は、多様なシリコーンポリマーを生産するために使われる重要な“積み木”である。シリコーンポリマーは以下のように、グローバル経済の主要部門を利する多数の製品の革新を生み出す特異な製品性能特性を提供している。

*運輸(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=144754829&u=https%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2Ftransportation&a=transportation
*建築・建設(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=1522399727&u=https%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2Fconstruction&a=building+and+construction
*ヘルスケア(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=365458096&u=https%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2Fhealthcare&a=health+care
*代替エネルギー技術(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=2834005211&u=https%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2Fenergy&a=alternative+energy+technologies
*エレクトロニクス(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=3583686452&u=https%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2Felectronics&a=electronics

これらの部門では、シリコーンポリマーの満足できる代替品は極めて少ない。

詳細は「よくある質問」(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=2542742-1&h=2749596658&u=https%3A%2F%2Fglobalsilicones.org%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2FCanadian%2520Assessment%2520FAQ.pdf&a=frequently+asked+questions)を閲覧するか、公式ウェブサイト(http://globalsilicones.org/)を参照。

Global Silicones Council(GSC)は、世界中のシリコーン製品を製造、販売する企業を代表する非営利の国際組織である。GSCは北米(Silicones Environmental, Health, and Safety Center – SEHSC)、欧州(Silicones Europe – CES)、日本(シリコーン工業会– SIAJ)の3つのRegional Silicone Industry Associations(地域シリコーン産業協会)を通じてすべての主要な世界のメーカーを統合し、協力と連携を促進している。

GSCの目的は、シリコーンの安全な使用とスチュワードシップ(管理監督)を促進することである。この使命を達成するため、GSCは以下の活動を実施する。

*3つのRegional Silicones Industry Associations(RSIAs)の環境、健康、安全活動を監視し、こうした活動をグローバルベースで調整する。

*世界中の規制機関および世界保健機関、経済協力開発機構、国連などの国際的な環境、保健、安全機関と業界とのコミュニケーションを積極的に推進する。

*RSIAsを通じ、シリコーンに関する環境、健康、安全性の研究を強化する機会を特定、予測し、業界の製品スチュワードシップの取り組みを伝えるグローバルプロジェクトに携わる。

*RSIAsを通じ、シリコーンの便益と安全性に対する一般の理解を向上させるプロジェクトのスポンサーになる。

(注1)
L2 ヘキサメチルジシロキサン
L4 デカメチルテトラシロキサン
L5 ドデカメチルペンタシロキサン
D3 シクロトリシロキサン

(注2)
D4 オクタメチルテトラシクロシロキサン
D5 デカメチルペンタシクロシロキサン
D6 ドデカメチルシクロヘキサシロキサン

ソース:Global Silicones Council

▽問い合わせ先
Karluss Thomas
Email: kthomas@globalsilicones.com