台風8号 九州縦断 長崎県内 人的被害などなし 空や海の便乱れる

台風8号の影響で雨が降る中、通勤する市民ら=6日午前8時34分、長崎市大黒町

 台風8号は6日昼ごろ本県南部に最接近した。県内では空や海の便が乱れたが、県によると、けが人や建物被害はなかった。
 県によると、島原、平戸、対馬など5市が避難準備情報を出し、県内の避難所計177カ所に最大528世帯610人が避難した。
 長崎地方気象台によると、6日午後6時までの最大瞬間風速は雲仙岳32.1メートル、対馬市鰐浦24.5メートル。総降水量は雲仙岳77.5ミリ、佐世保27ミリ、長崎15.5ミリ、大村11ミリなど。
 交通機関は、長崎空港発着の空の便でオリエンタルエアブリッジ(ORC)が全20便欠航し、日本航空(JAL)長崎-大阪(伊丹)など午前を中心に計49便が欠航した。海の便では九州商船が県本土と離島を結ぶ全36便を欠航。JR九州は朝から県内の特急と在来線の運転を見合わせ、午後5時ごろから順次運行を再開した。本県と九州各地を結ぶ高速バス(長崎発着)は北九州をのぞく全便が運休した。

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