関口宏が中学生と語り合う「子どもたちの戦争」。「風化しないよう伝えるのが役目」

TBS系では、戦争によって過酷な運命をたどった子どもたちの生と死を証言取材によって後世に残そうとする「終戦スペシャル『子どもたちの戦争』」を8月11日(午後2:00)に放送する。司会の関口宏は「僕はあの戦争が風化しないように伝えていくことが、この仕事をやっている一つの役目だと思っています」と強い使命感を訴えている。

戦時中、家族から引き離され、疎開を余儀なくされた子どもたち。しかし、東京大空襲では疎開していたはずの小学6年生が数多く犠牲になっていた。番組では、6年生がなぜ命を落とすことになったのか、生と死を分けた“空襲の地獄”を生存者の貴重な証言や残された資料から子ども目線でひも解いていく。また、空襲を生き延びた後、親も家も失った12万人以上もの戦争孤児たちが直面した“戦後の地獄”にもスポットを当て、“子どもの戦争被害”から戦争の現実を伝える。

さらにノンフィクション作家の保阪正康氏をゲストに迎え、疎開政策や戦争孤児の処遇などを検証するほか、関口が後輩にあたる立教池袋中学校と立教新座中学校3年生20人と語り合う姿も放送される。

関口は「この番組は、VTRを流すだけではなく、そのVTRを若い人たちと一緒に見るという試みをしました。中学生たちは、みんな率直に語ってくれたと思います。良い意見がすごくありました。『知った以上は次へと伝えていかなければいけない』と語った子どももいて、『後世へ伝える』という気持ちになってくれたのかなと思います」と中学生との対話から強い平和への決意を感じたことを明かしている。

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