生誕地に初代クラウン像 高岡の竹中銅器が制作

竹中銅器が手掛けた初代クラウン像=愛知県豊田市

 竹中銅器(高岡市美幸町、竹中伸行社長)は、トヨタ自動車が主力拠点の元町工場(愛知県豊田市)の60周年を記念して敷地内に設置した「初代クラウン像」の制作を手掛けた。

 高級セダンのクラウンは国産初の本格乗用車で、歴代モデルが元町工場で生産されてきた。“生誕の地”の60周年を記念して、トヨタ自動車が竹中銅器に初代の像の制作を依頼した。

 像は青銅製で、実物の5分の1のサイズ。エンブレムやナンバーの字体まで忠実に再現した。車体は黒く塗り、ミラーやバンパーはプラチナ箔(はく)で高級感を演出した。

 竹中社長は「制作を通じてトヨタの原点に触れ、良い製品を生み出していかなければならないという思いを強くした」と話した。

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