子どもたちにもっと芸術に触れてもらおうと、ポーラ美術館(箱根町仙石原)は10日から、小中学生の入館料700円を無料にする。19日以降は子ども向けのイベントも展開。同館は「子どもが訪れやすい環境を整え、家族連れの来館を増やしていきたい」としている。
2002年に開館した同館はポーラ創業家2代目の故鈴木常司氏が40年以上にわたって収集した西洋絵画やガラス工芸など約1万点を収蔵。これまで、授業の一環で訪れる場合や土曜日に限って小中学生の入館料を無料にしていたが、今後は常時無料にする。
同館では19日から25日まで「夏のこどもウィーク」と銘打ち、子ども向けイベントを企画。24日には学芸員と対話しながら展示作品を堪能する鑑賞会とうちわを作るワークショップを実施する(定員は先着30人、申し込みは18日まで)。
10日からの企画展では、国内外の現代美術作家の作品と同館のコレクションが“共演”。円形プールの水面に陶磁器を浮かべた立体作品やクロード・モネの「睡蓮(すいれん)」などが楽しめる。
9日まで休館。開館時間は午前9時~午後5時。大人の入館料は1800円。問い合わせは、同館電話0460(84)2111。