県内に拠点を置く俳句結社「辛夷（こぶし）社」（中坪達哉主宰）は8日、初代主宰の前田普羅（ふら）（1884～1954年）をしのぶ立秋忌供養を、高岡市城光寺の二上霊苑にある普羅塚で行った。
普羅は、大正期の高浜虚子門下四天王の一人に数えられ、立秋忌は普羅の命日の8月8日に毎年営んでいる。今回はメンバー約30人が参加。各自が育てた花や野菜を供え、般若心経を唱えて供養した。
北日本新聞西部本社に場所を移し、記念俳句大会を開いた。1人3句ずつ詠み、互選で入賞句を決めた。天位に成重佐伊子さん（富山）の「普羅塚の裏が好きなる鬼やんま」を選んだ。
この日は立秋忌に合わせて公益社団法人俳人協会のホームページに中坪主宰の「雑念の合掌なれど立秋忌」が今日の一句として掲載された。
立秋忌供養と記念俳句大会は北日本新聞社共催。
◇記念俳句大会▽地位＝川渕田鶴子▽人位＝平井弘美▽4位＝杉本恵子、浅野義信▽5位＝澤田宏、杉本恵子
