「温かく見守って」小泉議員が結婚 横須賀での一問一答

小泉純一郎氏の自宅前で取材に答える小泉進次郎衆議院議員(左)と滝川クリステルさん=横須賀市三春町

 7日に結婚を公表した自民党の小泉進次郎衆院議員=11区=と、フリーアナウンサーの滝川クリステルさん。同日夜には横須賀市内の小泉氏の実家前で取材に応じ、大勢の地域住民らが祝福に集まる中、「これからも温かく見守ってください」と頭を下げた。報道陣との主な一問一答は次の通り。

 -一言お願いします

 小泉氏「まずは地元の皆さん、そしてメディアの皆さんも暑い中、長い方ではさっきの官邸(での会見)から、ずっと待たれている方がいらっしゃったと聞きました。本当に暑い中、ありがとうございました。まだ入籍は終わってないので、今から2人で婚姻届を書いて。そして明日(8日)、婚姻届を提出したいなと思っています。だけど、この状態ですから。これで横須賀市役所にわれわれが行くと、大変ご迷惑もかかりますから、明日は誰か代わりの方に行っていただければと思っています」

 滝川さん「そうですね。まだ入籍を終えていないので明日、入籍させていただこうと思っています。今日もいろんなたくさんの方が(いらしてますけど)。そんな横須賀に、(愛犬の)アリスと来ることも度々あると思うので。また皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。新しい命もこれから誕生しますので、家族として明るい家庭を築いていけたらなと思っています。温かく見守ってください。よろしくお願いします」

 -プロポーズはどんな形でされたのか

 小泉氏「どうぞ」

 滝川さん「どうでしたっけ、ね」

 小泉氏「それはいいんじゃないですか(笑)」

 -初めて会ったきっかけは

 小泉氏「本当の初めては、私が初当選、野党のとき。あれは多分、新横浜だと思いますけど、新横浜で突撃取材を受ける。それが本当に初めてだったと思います」

 -そのときの印象は

 小泉氏「今から言っても全部後づけでしょ(笑)。だけど、ねえ。本当に魅力的な方だし。今日、官邸でも言った通り、自分の中で一番大きいなあと思うことは、政治家・小泉進次郎ではなくて、人間・小泉進次郎という、素のままの自分でいられる。そういった存在だっていうのが一番大きいですね」

 -2人で外に出られたことはこれまでなかったと言うが、どのようにして関係を築いていったのか

 小泉氏「それは大変だったよね。だから、今日こうやって温かく公表という形で皆さんに受け止めていただいて、本当にうれしく思います。今日、本当に多くの横須賀の方、また三浦の方、地元の子どもたち。こんなにいっぱい来てくれていますけど、これからきっと地元で私たち2人が、例えばどこかでご飯を食べていたり。あと、アリスの散歩とか。そういった姿を見ることもあると思うんですけど、どうか温かく見ていただければと思います」

 -こんなことをしてみたいとか、行ってみたいとかは

 滝川さん「外で食事をしたことがないので、一緒に食事に行きたいというのもありますし。あとは一緒に散歩をしたい。本当に基本的なことをできる日常が(なかったので)。はい」

 -これまで会うのは、お宅とかで?

 小泉氏「まあ、どこでっていうのは、いいんじゃないですか。本当に散歩を一緒にしたいというのがありましたけど。こういう状況じゃなかったら、もしかしたらできるのかなと思ったんですけど。まあ、静かな環境になったときに、散歩したいなって思うし」

 「横須賀っていい公園、いっぱいあるんですよ。私はかつて、アリスじゃなくて、うちもラブラドル(レトリバー)を飼っていて。ベルっていったんですけど。ベルはもう亡くなりましたけど、ベルとよく一緒に海に行きました。兄(の俳優・小泉孝太郎さん)も一緒に海に行きましたから。あのベルが入っていた海に、アリスも一緒に行けたらいいなと思うし。うみかぜ公園とか、まぼちょく(=馬堀海岸の直線道路)とか観音崎とかね。あと、秋谷の方とか。いろんな所がありますから。これからそういった所も、楽しみたいなと思います」

 -お互いは、お互いにとってどんな存在?

 小泉氏「先ほど兄の記者会見を見ていて。自分としては客観的には見れなかった僕ら2人の姿を、兄が見ている視線がすごく僕の中では響いて。『政治家になってから、兄弟の中でも政治家・小泉進次郎だったのが、2人でいると弟・進次郎、そういう表情や姿になっている』と。その言葉に言い尽くされていると思います。なんかこう、もしかしたら失っていたかもしれない、自分の本当の姿の一つを取り戻してくれたような。そんな気がしますね」

 滝川さん「そうですね。やっぱり、いろんな話を、もうずっと2人でしているんですよ。多岐にわたる話を。ずっと。例えばご飯を食べながら話している。ご飯が終わって、テレビを見るわけでもなく話している。なんかこう、すごく限られた空間の中でも、2人の時間がすごく濃厚で。ありのままでいられて、かつ、いろんな話ができるという。本当に唯一無二な方だなって、付き合いだしたときから感じていたので。それはお互い同じように感じていることだと思うので。そこが本当にぴたっとはまったところだと思います」

 -将来、滝川さんは政治家・小泉進次郎の妻としてどんな夢が

 滝川さん「形にとらわれないというのが私自身、キャリアとして築いたところでありますし。やっぱり自分のスタイルで。政治家の妻という、なにかこう自分で囲うものじゃなくて。2人で新しい形を築いていけたらという意味で、インスタグラムにも書きました。(小泉氏は)そこはすごく理解を持ってくださっているので。そのあたりはこれから2人でどうしていくかとか。いろいろ話しながら。まったく新しい形で」

 小泉氏「そうですね。私の選挙とかに、妻がばりばり出て行くようなことはないと思います。やはり私の中で、楽にして欲しいし。みんな政治家の奥さん、きっと進次郎さんの奥さんって大変よって。そりゃあんたも(結婚)できないわよねえって、いろんなふうに今まで言われていました。世の中のそういう見方を変えなければ、たぶん、政治家になろうっていう人も出てこなければ、政治家が幸せを語ることもできなくなるとも思いますから。政治家の妻という前に、滝川クリステルさんという一個人としての幸せ。そういった中に、一緒に家族の幸せだったり、夫婦の幸せだったり。そういったことがあればいいなと思うので」

 「ここでまず断言をしておくのは、たまたま今月8月の31日に、個人演説会『0歳からの活動報告会』というのをやるんですけど、そこに妻が来ることはありません。まさか、あれはお披露目なんじゃないかとか思っている方がいると申し訳ないので、今から言っておきます」

 -滝川さんは演説会に行きたくないですか

 滝川さん「私は私で自分の仕事があるので(笑)。そこはそれぞれ割り切って、お仕事をする立場にいると思います。これからも」

 小泉氏「それでいいと思います」

 -お互いをどう呼び合っているか

 滝川さん「もうカジュアルに、お互いがこうリラックスできる呼び方で」

 小泉氏「僕の兄が言っていましたから。いいじゃないですか。今日、私が官邸で記者の皆さんにお答えさせていただいて。兄が芸能記者さん含めて、囲み取材を受けてくれて。さっき兄とも電話で話したんですけども『本当にありがとう』と。これからも僕らでは至らないところ、できないところ、2人だけではできないことっていっぱいあるので。そこは甘えるところは甘えて。頼りながら2人らしい結婚生活をしていきたいと思います。ただ、あの兄の会見を見ていて、なんでトマトのシャツなんですかね(笑)」

 「この前も一緒に飲んだりしたんですけど。こういうきっかけって、家族関係とか兄弟関係とか、そこにも間違いない変化を与えるものだし。それがプラスとして働いているのがうれしいし。今日は兄が、『父(の純一郎氏)が報告したときに涙を流していた』という話をしていましたけど。そういったことも含めて、前向きな変化につながっていく一つ一つを育んでいきたいと思います」

 -お父さまとはどんな話を

 小泉氏「おやじはおやじだなと思ったのは、報告に兄についていってもらったんです。それで『実は俺、結婚するんだよね』って。そういうふうに言ったら、『おおそうか、ああよかったよかった。一度はした方がいいよ』っていう。そのあと全然、相手は誰だとか、聞かないんですよ。だから、それを見かねてうちの兄が『相手興味ないの』と。『相手なんだけど、お父さんも知っている人』と。スマホで写真を見せたら、『司会者か』っていう(笑)。そういうおやじの第一印象が僕にとってはほほえましかったし。初めて紹介したときに、『ああ、おめでとう、おめでとう。テレビで見るよりかわいいね』と言っていたおやじが、なんかかわいいなと」

 -お父さまから滝川さんに何か言葉は

 滝川さん「名前間違えられるんです」

 -なんと

 滝川さん「クリスタルさん(笑)。そこから始まるところがお父さんらしいんですけど。いろいろお話しました」

 -プライベートではどちらが主導権を握っている

 小泉氏「それはもう間違いないですね。そういうところは男は弱いね」

 「ということで、今日はこれで失礼します。地元の皆さん、またよろしくお願いします」

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