愛川町で6月、保釈後に実刑判決が確定した無職の男(43)=同町田代=が刑務所への収容を拒み逃走した事件で、県警捜査3課と厚木署は8日、逃走中に万引をしたとして、窃盗の疑いで同容疑者を追送検した。
追送検容疑は、逃走開始から約3時間後の6月19日午後4時ごろ、相模原市緑区のホームセンターで炊飯器1台(販売価格約3万円)を、同5時半ごろには同市南区のホームセンターで生け垣用のバリカン1台(同約1万8千円)を盗んだ、としている。「1人でやった」と容疑を認め、「換金するためだった」と供述しているという。
同課によると、19日夜に県央地区の質屋に盗品を持ち込んで換金していた。逃走時は財布を持たず、所持金は数千円程度だったといい、逃走資金に充てる目的があったとみられる。
翌20日に質屋からの通報があり、県警が捜査。ホームセンターや質屋の防犯カメラ映像の解析などで容疑を裏付けたという。
同容疑者は同23日朝、横須賀市のアパートに潜伏していたところを発見され、身柄を確保された。これまでに公務執行妨害や犯人蔵匿教唆、覚せい剤取締法違反(使用)の罪で起訴されている。