ホテルの仕事 室堂で体験 台湾学生 立山黒部の魅力も学ぶ

レストランで就業体験する中華大の学生

 立山町と本年度、観光振興などに関する連携協定を結んだ台湾の中華大の学生5人が室堂のホテル立山でインターンシップに参加している。いずれも3年生で観光を専攻しており、卒業後に台湾で観光業に携わり、立山黒部アルペンルートの魅力を発信しようと意気込んでいる。

 5人は7月22日から今月14日まで同ホテルでの仕事を体験。中国語をはじめ、英語や日本語を使い、レストランでの配膳や調理、料理の盛り付け、皿洗いなどに携わっている。

 学生たちは卒業後、ホテルや航空会社などへの就職を希望。沈梵歆(シェンファンシン)さん(21)は「日本のホテルで業務に携わることができ、非常に貴重な体験になっている。台湾で立山の魅力を伝えたい」と話した。

 連携協定は舟橋貴之町長が6月、台湾を訪れ中華大と締結。学生には日本の観光地で実習する機会となり、町にとっては夏山シーズンに中国語が話せる人材の確保になる。県内の自治体で海外の大学との連携協定締結は初めて。

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