地元就職率95.3% 今春県内高卒者 2年連続全国2位

 文部科学省が8日に公表した学校基本調査の結果(速報値)によると、2019年春に県内の高校を卒業して就職した人のうち、県内就職の割合は18年度比1.2ポイント増の95.3%で、愛知県に次いで全国2位だった。2位は2年連続で、17年度は6位だった。 【本記1面】

 県教育委員会は、インターンシップ(就業体験)を通じて県内企業とのマッチングに力を入れていることに加え、人手不足に伴う求人数の増加が続いていることが要因とみている。

 高校卒業者は9142人(18年度比53人減)で、大学・短大への進学者が52.7%の4822人(52人増)、専修学校に進んだ人が21.1%の1925人(113人減)だった。就職したのは21.3%の1950人(67人減)で、うち県内が1858人、県外は92人だった。

 県内中学校の卒業者は9552人(104人減)で、高校や高専への進学率は0.2ポイント減の99.2%。4位から8位になった。

■県内進学28.4% 県外は東高西低

 学校基本調査の結果を基に、県教委が2019年春に卒業した高校生の進路状況を分析したところ、県内の大学・短大に進んだ人は18年度比3.5ポイント増の28.4%だった。県教委によると、4月の県立大看護学部の新設などが理由に考えられるという。

 関東地方への進学は、北陸新幹線開業翌年の16年度をピークに3年連続で減少したものの、21.5%に上った。近畿は12年度から減少が続き、18年度に歯止めが掛かったものの19年度は1.4ポイント減の9.6%。「東高西低」の傾向が顕著になった。

 石川県は20.2%(18年度比1.7ポイント減)、中部は11.5%(0.5ポイント減)だった。

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