Rソックスの先発左腕・プライスが故障者リスト入り

日本時間8月9日、レッドソックスは先発左腕のデービッド・プライスを左手首の故障により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。プライスはここ数試合の登板のなかで左手首の張りを訴えており、MRI検査を受けた結果、故障者リスト入りが決定したという。逆転でのポストシーズン進出を目指すレッドソックスは、さらなる苦境に追い込まれることになった。

レッドソックスのアレックス・コーラ監督は、プライスの投球のビデオを確認し、カッターが沈んでいることなどからプライスの異変に気付いていたようだ。日本時間8月5日のヤンキース戦で7点を失うなど、直近5先発で0勝3敗に終わっていたプライスだが、コーラによるとプライスの異変は7月上旬に始まっていたという。今季のプライスは、ここまで21試合に先発して7勝5敗、防御率4.36と不本意なシーズンを過ごしていた。

コーラはプライスの不調の理由が明確になったことに対し安堵し、また、故障の程度はそれほど深刻ではないと考えているようだ。「肩や肘の故障じゃなくて良かった」と語ったコーラ。今のところ、戦列復帰に向けてのタイムテーブルは未定となっているが、戦線離脱の期間は長期化しない見込みであり、近いうちに投球練習を再開できると見られている。

プライスの離脱により空いた先発ローテーションの1枠には、今季3先発で防御率3.27をマークしている左腕ブライアン・ジョンソンが起用される見込みだ。レッドソックスは日本時間8月9日からのエンゼルス4連戦で、初戦にはエース左腕のクリス・セールが先発しているが、残り3試合の先発投手はジョンソン、リック・ポーセロ、アンドリュー・キャッシュナーという顔ぶれになるだろう。

昨季のワールドシリーズ王者でありながら、ポストシーズン進出に黄信号が灯っているレッドソックス。プライスの離脱は痛手だが、長期離脱を回避できそうなのは朗報と言えそうだ。

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