レメイヒュー&マクニール 同一都市の首位打者誕生なるか

現在、ア・リーグではDJレメイヒュー(ヤンキース)、ナ・リーグではジェフ・マクニール(メッツ)が首位打者レースの先頭を走っている。同一都市に本拠地を置く2球団が両リーグの首位打者を独占したケースは過去に4度。しかし、1942年を最後に75年以上にわたって達成されていない。また、ニューヨークに本拠地を置く2球団が両リーグの首位打者を独占すれば史上初の快挙となる。今季は史上初の快挙が達成される可能性が十分にある。

同一都市による両リーグの首位打者独占は過去に4度実現している。最初は1920年のセントルイスで、ア・リーグはジョージ・シスラー(ブラウンズ)、ナ・リーグはロジャース・ホーンスビー(カージナルス)が首位打者を獲得。この2選手は、2年後の1922年にも同一都市球団による首位打者独占を成し遂げた。3度目は1933年のフィラデルフィアで、ア・リーグはジミー・フォックス(アスレチックス)、ナ・リーグはチャック・クライン(フィリーズ)が首位打者を獲得。そして、1942年にボストンのテッド・ウィリアムス(レッドソックス)とアーニー・ロンバルディ(ブレーブス)が首位打者を独占して以来、75年以上にわたって同一都市球団による首位打者独占は達成されていない。

ヤンキースとメッツのみに限定してみると、最も惜しかったのは1998年である。この年は、バーニー・ウィリアムス(ヤンキース)がア・リーグの首位打者を獲得。しかし、ナ・リーグではジョン・オルルド(メッツ・打率.354)がラリー・ウォーカー(ロッキーズ・打率.363)に及ばず、2位に終わった。また、1986年にはドン・マティングリー(ヤンキース・打率.352)がア・リーグ2位、キース・ヘルナンデス(メッツ・打率.310)がナ・リーグ5位にランクインした例もある。

ニューヨークの球団というところまで範囲を広げても、両リーグの首位打者独占は過去1度も実現していない(過去、ドジャースがブルックリン、ジャイアンツがニューヨークに本拠地を置いていた)。1924年はベーブ・ルース(ヤンキース・打率.378)が首位打者を獲得するも、ザック・ウィート(ドジャース・打率.375)がナ・リーグ2位。1930年はビル・テリー(ジャイアンツ・打率.401)が首位打者に輝くも、ルー・ゲーリッグ(ヤンキース・打率.379)がア・リーグ2位。そして、1934年はゲーリッグが打率.363で首位打者を獲得したが、テリーが打率.354でナ・リーグ2位に終わった。

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