コレは使える!便利な登山小物が満載のA&Fカントリーで見つけた【気になるギア14連発】 どこよりも豊富、そして面白いアウトドアの道具を揃えている『A&Fカントリー』。ショップを訪れればあっという間に時間が過ぎ、分厚いカタログを読めばいくらでもページをめくり続けてしまう程。そこで今回は、A&Fが揃える道具の魅力にハマった筆者が、厳選した登山で使える小物類を紹介します!

取り扱いブランド数は60以上!

使えるアウトドア&登山小物が充実のA&Fカントリー

冒険家、登山家、キャンパー、フィッシャーマン、カヤッカー、MTBライダーなど多くのアウトドアーズマンに愛され続けている、さまざまなブランドのインポーター『A&F;』の創業は1977年。そしてみなさんも一度は訪れたことがあるかもしれないその直営店が『A&F;カントリー』です。

筆者自身も、多くの道具をこのショップで手に入れ、勉強をしてきました。今は取り扱いが変わってしまいましたが、「背負うのではなく着なさい」というキャッチフレーズでA&F;がインポートしていた『グレゴリー』は、バックパックに対する考え方を根本から変えたものでした。グレゴリーが提案したフィッティングの考え方を学ぶために、カタログを何度も何度も読み返したものです。

グレゴリー以外にもA&F;カントリーは本当に多くのアウトドアブランドを紹介し、80年代から現在に至るまで、日本に本物のアウトドア道具を伝えてくれたショップです。

そんな同社のカタログは単なるカタログではなく、道具を紹介しながらアウトドアの現在・過去・未来を読み取れるもの。2019年度版カタログは、前半にアウトドアを愛する多くの方々のエッセイやインタビューが掲載され、A&F;各店だけでなく書店でも¥800で販売されています。それくらい読み物としても充実している内容なのです。

登山で使える・使いたい小物を

A&F取り扱い10ブランドからセレクト!

そのカタログを見ていると、ふと思いました。
これまでも雑誌のように、またネットサーフィンするようにA&F;のカタログを読んで「こんな道具があったのか!」と発見することを楽しんでいたのですが、それらの道具を実際に借りて使い勝手を検証し、まとめてYAMAHACKで紹介したら面白いんじゃないかと。

という訳で今回は、2019年版のA&F;カタログを読み込んで「イイね!」と思った10ブランド、14アイテムを紹介したいと思います。これを読んでくれた方の中でも、同じようになにか発見があることを願って!

エコでクリーンなボトルも

容量大きめで飲み物をシェア

クリーンカンティーン/インスレート TKWide 32oz (946ml) ¥4,800

※8月中旬発売予定

海洋プラスチック問題を契機に使い捨てプラスチック容器のあり方が見直されている現在、登山で使うウォーターボトルにペットボトルを使うのは、極力控えたいもの。製造段階から地球環境への影響を最小限に抑えた『クリーンカンティーン』のボトルは、リユースしてゴミを減らすだけでなく、人体にも無害で登山を愛する人々が選ぶべきもののひとつです。

新製品のTKWide 32ozは、容量約1ℓ、重量567gの保冷・保温ボトルです。個人用としては大きく重いですが、登山では2人用またはグループで飲み物をシェアすることを提案しているように、筆者には思えました。同行者とペースを合わせて山を歩き、見晴らしのよい場所でゆっくりお茶やコーヒーを楽しむピクニック的登山にぴったりです!

クリーンカンティーン/インスレートTKWide 32ozの詳細

竹材でできたカトラリーは

環境だけでなくクッカーにもやさしい

トゥーゴーウェア/クラシック バンブー カトラリーセット ¥2,000

欧米ではペットボトル以上に問題になっているいのが、プラスチック製のカトラリー。「TO-GO」つまり「食べ物の持ち帰り」の際に使われるプラスチック製カトラリーの代替品として作られたのが、この竹材を使った何度も使えるカトラリーです。

サコッシュやベルトループに付けられるカラビナ付きの収納ケースはペットボトルのリサイクル素材でできています。登山では金属製のカトラリーが主流ですが、金属製だとクッカーの焦げ付き防止加工が傷つきやすいのが難点。でも、この竹製カトラリーなら傷つきにくく、おまけに軽い!

米国ブランドですが、スプーン、フォーク、ナイフに加えて箸もセットされているので、日本人にもぴったりです。

ソロ用テーブルとしてはもちろん

調理台に使って地面へのダメージ減

GSI/ウルトラライトテーブル ¥7,400

「なるほど、そういうのもありかも」と思わせるアウトドア用調理器具を多くラインナップしている『GSI』。このULテーブルもそんな道具のひとつ。重量354gは超軽量とは言えないが、登山に装備するのに十分な軽さです。

いや、そもそも登山にテーブルなんて必要ないと思う方も多いかもしれませんが、筆者はガスストーブで煮炊きする際に、地面を熱したり焦がさないためにミニテーブルを使用しています。

それにやっぱりテーブルがあるとないとでは、食事の際の心地よさはかなり違うと思うのです。このテーブルは脚を脱着する方式で、2つに折り畳んで収納可能。収納サイズは31×11.4㎝です。

深型クッカーと相性のよさに

カラフルさをプラスしたカップ

GSI/バガブーカップ ¥1,650

登山用、そしてキャンプ用のカップの定番はシェラカップですが、深型のソロ用クッカーとスタッキングできないの難点・・・。そこで深型クッカーにすっきり収まり、時にULハイカーはクッカー代わりにもしてしまうスノーピーク/チタンシングルマグ450が最近の登山の新定番となっています。

が、このバガブーカップは、414mlと容量は少し小さめながら、重量は52gでチタンシングルマグ450の70gよりも軽いんです。素材はアルミ製で、オレンジ、ブルー、グリーン、パープルの4色が揃い、シルバー一辺倒の食器に楽しさを提供。ハンドルは折り畳み式なので、同じくGSIのハルライトミニマリスト等、0.7ℓ程度の容量の深型クッカーにすっきり収納できます。
他のハイカーと違うカップを持ちたいなら、コレ、いいです。

光は通すが風は通さない

シート型の風防兼ゴトク、便利です!

ミュニーク/Xメッシュストーブ ¥2,500

minimal & unique equipmentから取られたブランド名『MUNIEQ』(ミュニーク)。シンプルさとコンパクトさを併せ持つ、美しい道具をラインナップした日本のメーカーです。

このXメッシュストーブは、固形燃料やアルコールストーブの風防兼ゴトクとなるステンレスシートで、片型のスリットにもう一方のフックを通し、筒状にして使用。トランギアやエバニューのアルコールストーブに使用する場合は、2枚を連結します(※商品は1枚です)。

写真はタブキャンドルのケースを燃焼台にして固形燃料を2個置いています。このシートは風を防いで光は通すので、テント泊で山の時間をゆっくり楽しむなら、タブキャンドルを灯り・ストーブにしてクッカーやケトルで湯を沸かすのがよいです。シート状なので、丸めてカップやクッカーにすっきり収納できます。

そして、こうした目の付け所が新しいメーカーの道具を取り扱うのも、A&F;カントリーの特長です!

長年の歴史と経験から生まれた

A&Fオリジナル商品もあります

A&F/ラウンドドリッパー ¥2,800

40年以上もの歴史を持つA&F;。そのなかで培ってきたアウトドアの経験を活かしたオリジナル・アイテムもいろいろと揃っています。

これは、1.5mmの薄いステンレスシート2枚を連結した折り畳み式のコーヒードリッパー。淹れたてのコーヒーは自宅でも美味しいですが、空気も水も美味しい山でなら、なお一層美味しいもの。重量はわずか34g。カップやインスレートボトルにコーヒーを落として、至福の時間を味わってみてください。

パックのサイドポケットから

ボトルを取り出すの、大変じゃない?

ミステリーランチ/ボトルポケット ¥3,000

自然を相手に働くプロフェッショナルのためのバックパックを開発する『ミステリーランチ』。その堅牢性や機能性は多くのハイカーからも評価されています。

さてこのボトルポケットは、カタログで見ていると多くの後付けボトルポケットと同じに見えます。しかしそのほとんどがショルダーハーネスに取り付けるタイプなのに対して、このボトルポケットはウエストベルトの付け根付近に装着するもの。ブラブラと邪魔にならず、サイドポケットに収納しておいたボトルを取り出すよりも、圧倒的にアクセスがしやすいのです。

写真は見やすさを優先して1ℓのボトルを収納していますが、それでも脱落することなく歩けました。500mlのボトルなら見た目もフィット性も、一層高くなるでしょう。

旅だけでなく山でも使いたい

収納上手になれるスタッフバッグ

イーグルクリーク/スペクタークリーンダーティハーフキューブ ¥2500

同/パックイットスペクターシューサック ¥1,800

1972年に登山専門店『Mountain People』としてスタート。1975年から『eagle creek』という名前でバッグ製造に専業となった同社は高機能なホイールバッグで知られるようになり、登山よりも『旅』のイメージが強くなったけれども、小物や着替え等を収納するスタッフバッグの使いやすさ、デザインやカラーのよさは、山っぽくなくて日本でも愛用者が多くいます。

スペクタークリーンダーティハーフキューブは軽くて強いシルナイロンを素材に採用したスペクターシリーズのひとつ。本体が2気室に分かれており、汚れたものと綺麗な物を分けて収納することができる優れモノです。パックイットスペクターシューサックは、水濡れや汚れに強く、バックパック内に収納しても他の収納物を汚しません。登山の帰り、サンダルに履き替えて足をリラックスさせたい時に重宝します。

クラシカルなロゴが可愛い

パッド入りの小物ケース

アウトドアリサーチ/パデットセル#3 イエロー ¥5,200

同/パデットセル#2 レッド ¥5,200

ブランド名の『アウトドアリサーチ』を日本語訳すると『野外研究所』。ウエアや防水バッグ等、さまざまなアイテムを手掛けるブランドですが、中でもハットとゲーターは、アメリカでも随一の人気を誇っています。

このパデットセルは、’90年代の人気アイテムの復刻モデルで、クッションの入ったジッパー付きの小物入れです。登山でも携帯することが増えている電子機器やモバイルバッテリー、また照射面を傷つけたくないライトを収納するのにぴったりです。さらにコーヒーを煎れるセットをストーブを含めて収納するのもよさそうです。「どこに入れたっけ?」と探すことなく、コーヒーブレイクを始められるでしょう。

四角い形なので、バックパックへの収まりもよく、デッドスペースを作らずに済み、パッキング上手になれるアイテムでもあります。

山に持って行くお財布は

最小限のこんなもので十分!

クレイジークリーク/カードアンドウォレット ¥1,800

アウトドアでのあらゆるシーンで、もっとも手軽で、極上のリッラクスタイムを演出する座椅子『ザ・チェア』で一世を風靡した『クレイジークリーク』。今シーズンは、ポーチやウォレットなどの小物類を新たにリリース。そのひとつがこのカードアンドウォレットです。

ジッパー開閉の本体は、小さいけれども折り畳んだお札や小銭入れを収納でき、背面はカード用のスリットを装備。ポップなカラーリングはサコッシュやパックの天蓋内でもすぐに見つかるもの。コンパクトですが、登山の際に大金を持ち歩くことはないので、最低限のお金とカードが入る、コレが役立ちそうです。

寝袋型の肌触り抜群シーツに

防虫効果をプラス!

コクーン/ Insect shield サファリトラベルシーツ シルク ¥13,000

トラベルシリーズやスリーピングバッグライナーで知られる『コクーン』。筆者も同社の寝袋型シルク製トラベルシーツを愛用しています。山小屋泊では、時に湿った布団の内側にこのシーツを入れて不快感を解消、寝心地をアップさせています。

また夏は標高2,000m付近までのテント泊なら、寝袋を持たずこれ1枚で防寒着で調節して寝ています。コットン製もあり、そちらはコスパがよいですが、シルクはしなやかな肌触りが涼しく軽量コンパクト。紹介しているモデルもシルク製で、収納サイズは約14.5×7㎝、重量160gです。しかも虫が寄りつかない加工がされていて、夏にこそ機能する最上級のシーツです。

寝袋のインナーに使えば、約5.3℃保温力がアップすると言われています。あまり知られていないアイテムですが、一度使うと手放せなくなるでしょう。

重量の7倍の水を吸水

ここちよさも極上です!

コクーン/テリータオルライトS ¥1,200

軽量コンパクトになる吸湿速乾性のタオルは、肌触りがイマイチ・・・なものが多く、これまでは手ぬぐいをメインに使っていました。

しかしこのテリータオルライト、いわゆる普通のタオルと同様のパイル構造でフワフワで、ベルベットのような毛足です。しかも重量の7倍の吸水力を誇り、素早く乾いてくれます。サイズは紹介しているフェイスタオルサイズのSからバスタオルサイズのXLまであり、しかもSは¥1,200とコスパ抜群。同社のトラベルシーツ同様に、登山やアウトドアで手放せなくなるアイテムです。

登山小物を探しているなら、A&Fカントリーへ行こう!

A&F;のはじまりはバックパッキングにあるそうです。だから『バック』のナイフをはじめ、『コフラン』のフォールディングトースター、『カブー』のストラップキャップ、『マグライト』のミニマグライト等、山で使えるアイテムを多く取り扱っているのです。それら人気の定番アイテムも含めて、今回、この企画で本当は紹介したかった登山小物が他にもあるのですが、それはまたの機会に!

もし興味を持ったら、A&F;カントリーを訪れたり、カタログを手に入れて熟読してみてください。きっと、あなたならではの道具の発見があるに違いありません!

ちなみに、上の写真は『A&F;カントリー本店』。アウトドア小物の宝箱的ショップの総本山です。

所在地: 新宿区新宿6-27-56新宿スクエア1F
電話番号: 03-3209-0750
営業時間: 11:00〜20:00
定休日: 不定休

それでは皆さん、よい山旅を!

© 株式会社スペースキー