まだ二分咲きなのに… 10日から座間市ひまわりまつり

開花が遅れているまつり会場のヒマワリ=座間市新田宿

 つぼみが目立つ一面のヒマワリ畑-。座間の夏の一大イベント「座間市ひまわりまつり」が10~14日、相模川沿いの会場で開催される。今年は梅雨による日照不足や気温低下の影響で、約55万本のヒマワリの開花が過去に例がないほど遅れている。

 ヒマワリは通常、種をまいてから50日程度で開花する。関係者がまつりの開催時期に見頃を迎えるように例年通り6月中旬に新田宿、座間、四ツ谷の各会場で作業を行った。しかしその後、梅雨が長引いたことが響き、8月9日の開花状況は「二分咲き」(実行委員会)という。

 実行委は「台風で一部倒れてしまう被害は昨年もあったが、これほどの開花遅れは過去に例がないのでは」と話す一方、「晴天が続けばまつりの最終日には見頃近くになりそう」と期待している。

 まつりは予定通り開催。ヒマワリの切り花や農作物の販売、アユのつかみどりなどの催し物を実施する。

 ヒマワリの植栽は1993年、相模川沿いの荒廃地や遊休農地対策の一環で景観保全の取り組みとしてスタート、2000年から現行のまつり形式で開催されるようになった。規模も当初の約3ヘクタールから約5.5ヘクタールに拡大し、55万本の植栽は首都圏随一の規模という。市内外から毎年20万人前後が訪れる真夏の風物詩として定着している。

 市観光協会は最新の開花状況をホームページで速報している。

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