庄川町でまた豚コレラ 県内4頭目

 県は9日、砺波市庄川町庄の山中で豚コレラに感染した野生イノシシが見つかったと発表した。県内で野生イノシシの感染が確認されたのは4頭目となる。わなで捕獲した生きた状態の感染イノシシは初めて。県によると、県内の養豚場全19カ所の豚に異常は確認されていない。

 同市庄川町庄では1日に感染イノシシの死骸が発見されており、今回の捕獲場所は850メートル離れた地点。6日に市鳥獣被害防止対策協議会が設置したわなに成獣がかかっているのが見つかり、県東部家畜保健衛生所の検査で陽性反応が出た。雌で体長は90センチだった。

 1頭目の感染が確定した7月30日以降、県内では計14頭のイノシシが捕獲された。今回の感染イノシシ以外は全て陰性だった。

 県は野生イノシシ向けの経口ワクチンの散布を始めており、砺波市では14日から散布する。

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