日本文理4番の中田(氷見北部中出身)「成長し来年戻る」 甲子園

1回表に先制点が決まり、二塁上で笑顔を見せる中田=甲子園

 10日に甲子園球場で行われた第101回全国高校野球選手権の日本文理-関東第一戦。激しい打撃戦となったこの試合に、日本文理の4番打者として氷見北部中出身の中田龍希(2年)が登場した。

 中田は氷見市比美乃江小学校3年の時に野球を始めた。中学3年の夏に甲子園を訪れ、日本文理でプレーする県出身選手の姿を見て「自分もあのユニホームを着て活躍したい」と進学を決意。高校では長打力を見込まれ1年秋から主軸を担い、今夏の新潟大会はチーム最多の10打点を挙げた。

 初めての甲子園にも「緊張はなかった」。初回は四球で出塁したが、その後は三振が続き「低めのスライダーで打ち取られた」と苦い表情。七回には甘めに入った直球を内野安打とし、追加点に絡んだ。

 初戦敗退となり、「守備も打撃も全てが足りていなかった」と悔やんだ。「先輩たちと野球ができてよかった。もっと成長して、来年、ここに帰ってくる」(西部本社・田辺泉季)

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