8年履いているソックス『ダーンタフ』がめちゃくちゃおすすめなのでプレゼンします! アメリカ・ヴァーモント州でつくられているアウトドア用ソックス『ダーンタフ』。直訳すると「めちゃくちゃ丈夫」という名の通り、もし穴が開いたら交換する生涯保証を謳っています。日本で販売が開始されたのは10年前。筆者はその時に手に入れて、ハイキングだけでなく、トレラン、ランニング、そして普段も履き続けて、さすがにヘタってきていますが、未だ現役!! そんなソックス、他にはありません。そんなおすすめダーンタフのスゴいところをまとめて、プレゼンします!

長年、ソックス選びに悩んだ筆者が

『ダーンタフ』ヘビーユーザーになった理由

トレッキングブーツ選びに慎重になり、ちょっと高価でもよいブーツを手に入れるハイカーは多くいても、ソックス選びに慎重になるハイカーは少数派に感じます。しかも1足¥3,000のソックスとなると、いくらよいものだと伝えても高価さに驚くばかりで、違いやよさに聞く耳を貸してくれません。

そんなハイカーに、以下この記事で書いていることを伝えると「¥3,000出してでも買って試してみたい!」という方が多くいました。そこで筆者が『ダーンタフ』ヘビーユーザーになった理由をまとめてみます。

毎回悩まされていた水ぶくれ…

まず簡単に筆者の経歴を紹介すると、登山をはじめて25年、トレランは15年。そのほとんどでソックスがどうにも合わず、長時間行動になると、毎回のように足に水ぶくれができていました。
特にトレランをはじめて、24時間以内に奥多摩全山71.5キロを移動する『日本山岳耐久レース』に出場するようになってからは、晴れていても、雨が降ったらなおさら、足の親指や母指球付近にできた水ぶくれに悩まされていました。

その水ぶくれがほとんどできなくなったのが、今回紹介する『ダーンタフ』を履くようになった8年前からです。
取り扱う『A&F;カントリー』のアウトレットで「ハイカー 1/4ソック クッション」を見つけ、少し値引きされて売られていたので「失敗してもいいや」と買い求め、日常のランニングで試し、ハイキングで調子のよさを実感し、日本山岳耐久レースで履いてみました。過酷なレースに対応するため、それまで同様に『インジンジ』という薄手のランニング用5本指ソックスとの重ね履きでしたが、初めて水ぶくれができずにレースを終えることができたのです。

同じメリノウールのソックスですが

明らかに耐久性とフィット感が違います

(筆者が使い分けている6足のダーンタフ)

以来、『ダーンタフ』だけを履き、現在筆者は6足の『ダーンタフ』を、履き分けています。最近ではトレランレースでも重ね履きすることはほとんどありません。そのよさ、スゴさはどういうものか?

日本で販売されはじめた当時、メリノウールのソックスは、ムレにくく、臭いにくく、快適なソックスとして登山だけでなくアウトドア用のソックスとして評価が高まっていました。だから市場にはいくつものメリノウールのソックスが出ていましたが、それらのどれを履いてもなんらかの足の故障が出ていたのに、この『ダーンタフ』だけは故障が出ないのです。同じように思えるメリノウールのソックスですが、履き続けてみると明らかにその性能は違いました。

『ダーンタフ』のソックスには、ニュージーランド産の超極細メリノウールと耐磨耗ナイロンを撚り合わせて強度をアップした素材が使用されています。

さらに素材のよさに加えて、同社ならではのニッティング技術に依るところも大きいのだと想像します。長時間履いても、山のアップダウンに翻弄されてもズレず、トレッキングブーツやトレランシューズの中でヨレることもなく、本当に第2の皮膚のように足にしっくりとフィットするのです。メリノウールに備わった高い調湿力に加えて、このフィット感のよさが、長時間履き続けてもマメや水ぶくれの原因を生まないのだと感じています。

(パーツにより適応させてあるニッティング)

アメリカ東部のヴァーモント州にて家族3世代に渡って、ソックスを作り続けて約40年。もともとはOEMの老舗ソックスメーカーで、『ダーンタフ』を自社ブランドとして立ち上げるまでにさまざまなソックスを手掛け、唯一無二の技術を培ってきた成果なのでしょう。つま先に縫い目がないシームレス仕様、ズレにくい履き口のリブ編み、足がソックス内でズレないアンクルサポート等々、見た目からはわからないいくつもの機能を備え、フィット感の高さと快適性を実現しているのです。

また、耐久性の高さも驚くべきものがあります。同社のWEBサイトを見ると

30,000回に及ぶ摩耗テストでも優れた摩耗耐久性を示し、市場における主要アウトドアソックスブランドと比較して7倍の耐久性を実証済み

とあります。事実、筆者が最初に履いた『ダーンタフ』は、8年間登トレラン、日常のランニング、普段履きと酷使し続けて、ヘタってはきていますが、まだ穴が開いていません。そんなソックスは生涯を通しても、これがはじめてです。

アウトドア用ソックスで

唯一の生涯保証する自信

(長年履いて繊維抜けを起こしているソックス)

とはいえ、穴は開いていませんが、上の写真のように繊維が抜けてきているのは事実。『ダーンタフ』では丈夫さ、品質の高さへの自信を示すように、もし通常使用で破れた場合、本国アメリカでは返金対応、日本では返品交換対応のライフタイムギャランティー=生涯保証をしてくれます。でも写真のようなウールの繊維抜け状態では、まだ交換不可だそう・・・ランニング用としてならまだ履けてしまうので、その耐久性のスゴさに、ただただ驚くばかりです。

ちなみに、最初の1足は繊維抜けが出ていますが、他の5足はそれさえもなし!本国アメリカでの返品率はたったの0.07%! と知れば、ヘビーユーザーとしては、「そうでしょう!」と納得するだけです。

登山に適したハイク/トレックシリーズから

おすすめ4ソックスを紹介!

①筆者がもっとも愛用する

ハイカー 1/4ソック クッション

くるぶしを包み込む長さで、登山はもちろん、トレランにも対応するソックスです。くるぶし丈のソックスだと薄手のものが多いですが、これはループ状に編み込まれたクッションがよく効き、長時間の行動、またアップダウンの多いルートでも、足の疲労を軽減してくれます。暑がり、また短パン派にベストです。

②秋から春の寒い季節はちょっと厚めの

ハイカー ブーツソック フルクッション

気温が5℃近くまで下がり、秋なら紅葉がはじまる頃、ソックスで防寒をするのにちょうどよいモデルです。足裏のクッションは高密度に編まれて厚く、テント泊縦走等、重い荷物を背負った時に、足に掛かる負担を軽減してくれます。登山の定番となる一足です。

③もちろんレディースもいいんです!

ゲートウッド ブーツソックス・フルクッション

撮影のために筆者が着用しているのでおかしな雰囲気ですが、レディースです。寒がりな女性によい足首をしっかりと包み込む長さです。クッションもよく効くので、筋力に自信のない方は長時間歩行をしっかりサポートしてくれるでしょう。ストライプ柄を中心に、カラフルなデザインはコーディネートも楽しめそうです。

④真冬の寒さにも負けないマウンテリニアリング

マイクロクルー エクストラクッション

ソックス全体が厚手で密度の高いニット地になっていて、より過酷な条件下でも快適に過ごせるソックスです。しかし丈はやや短めなので、真冬の低山ハイクやスノーシュー等で着用するのがよいです。足を入れてみると、なんともいえない心地よさと安心感があります。

フィット感のよさとタフさ。

是非体感してみてください!

ソックス選びは、トレッキングブーツ選びと同様に、試し履きが重要です。どれだけ「これいいよ」とオススメしたところで、ブーツと同じく足に合っていなければ、よい機能を装備していても効果を実感できません。かく言う筆者も、足のサイズが27cmなのでずっとLサイズを履いていたのですが、古くなってくると伸びてフィット感が落ちていることに気が付き、試しに24.5~27cmのMサイズを履いたところ、「!!!」。本当にダーンタフのよさがわかったのは、それからでした。

『ダーンタフ』、是非一度試してみてください。きっと、違いを感じるはずです。

それでは皆さん、よい山旅を!

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