魚津市の食をブランド化する事業が今月、本格的に始動した。新たなブランド名は「魚津印のうまいもん」。市内各社の海産物や日本酒などに統一したデザインロゴを付けて販売し、自慢の味を全国に発信する。10日から同市の海の駅蜃気楼(しんきろう)で試行販売しており、観光客らの反応を探りながら販路拡大を目指す。 (新川支社・松下奈々)
事業は、魚津市や魚津商工会議所、市内事業者などが地域商社設立を目指して取り組んできた。新ブランドは、市施設管理公社が中心となって進めている。
おいしくて安心して食べられる魚津産の魚介類や農作物、加工食品を認定。ロゴは「魚津」を一文字にまとめたシンプルなデザインで、事業者によってばらつきのあるパッケージに統一感を出し、魚津産の商品を一目で分かるようにする。
海の駅では10日から、4社の海産物やしょうゆなど約20品に統一ロゴを付けた。猟沢雅人支配人(58)は「魚津にはおいしいものがたくさんある。自信を持ってお薦めしたい」と話す。
新ブランドのコンセプトは市内事業者に好評で、約20社が協力する予定。9月22、23の両日に魚津総合公園で行われる食のイベント「魚津の秋大収穫祭」でも販売する。
市施設管理公社の地域商社アドバイザー、島澤達也理事(48)は「もともとある魚津のいいものを分かりやすく伝え、交流人口拡大や地域活性化につなげたい」と話している。