100円均一のシンキングミノーが、ちょっとヤバかった! DAISO/ダイソールアーを専門誌編集者が本気でインプレしてみた

ミノーモンスター(DAISO)。長さ:9cm 重量:8g タイプ:シンキングミノー。フックは2本ついています。

不定期連載中の100円均一ルアーインプレコーナー。いままで、フローティングミノー9cm、ポッパー、バイブレーション、スピナーベイトとガチインプレした結果、お世辞にも高評価だったルアーは皆無。まぁ、釣れるでしょとか、動くからなんとかなるとか、フックが付いてるし間違いも起こるとか....。ダイソーの中の人も激おこでしょうという辛口が続いて来ました....が。今回は.....屈服! くっそやるな、ダイソーのシンキングミノー!!

ミノーモンスター9cm/シンキング(DAISO/ダイソー)。この子は恐らくやる子です。i字とウォブロールの二段活用だとっ!?

恐らくは奇跡のバランスにハマったシンキングミノー。そう、フローティング仕様は控えめに言って「う*こ」でした(オブラートに包んでいましたが)が、シンキングのミノーは、ちょっとイケてます。いつものように近所の川にインプレでおでかけ、アクションや使い勝手などを見て来ました。

ミノーモンスター(DAISO)。長さ:9cm 重量:8g タイプ:シンキングミノー。フックは2本ついています。

まずキャストフィールはほどよき感じ。キャストしてからの通常速度でのリーリング。お、ヌラヌラとした良質なウォブロール....どっちかというとロール強め? フローティング仕様はウォブ強め微ロールで、ミノーとしてはギリギリな仕様でしたが、シンキング仕様は、実に優等生的ミノーアクションをしています。

で、驚いたのですが。このミノー。デッドスローだとリップが付いているのにi字アクションするんです(笑)。絶対狙って生まれたアクションではないと思いますし(確信)、個体差があるかもしれませんが、比較的安定したi字アクション(棒のように何もアクションしない泳ぎ)で、スーーーーーーーーーッと泳ぐのです。

こ、これは、、、、、シーバスとか場合によってはバスとか、バッコリハマる状況あるでしょ。デッドスローでi字、普通に巻けばしっかりとしたミノーアクションとか...。やりおるっ!

似たルアーあったっけ?メガバスのステップキャットか、エバーグリーンオネスティか! ただ、ステップキャットの動きは、ちょいと記憶の彼方です。オネスティは名ルアーとして名高いi字テイストのミノーで、中速以上でウォブロールは見せると記憶しておりますが、ガッチリとしたミノーアクションだったかというと、どっちかというとi字特化ルアーとしてステータスを振っていたハズ。

なので、まぁまぁ、ダイソーのシンキングミノーは個性ありと判断しても良いのではないでしょうか。ここまでギアの切り替わるタイプはあまり記憶にありません。ちょっと毒が入りますが、構造的にしっかり泳がさないと(水受けさせないと)動かないのが、奇跡的に良い方向に転んだだけとは思いますが、でもなかなか得難い機能ですので、この個性を投入するのはアリだと思うのです。

メガバスのマーゲイ/ステップキャット。メガバスの尖系ミノーで、デッドリトリーブで微ロール(上のヒレでロールを抑える)、中速以上でロールアクション。トゥイッチで小気味がよい切れのあるダートを見せる。
こちらエバーグリーンのオネスティ。i字系ルアーの礎を築いた、いや元祖とも言える名作。リップが小さく泳ぐか泳がないかのゆらゆら「動かない」アクションが、シーバスに強くアピール。多くのアングラーが釣れすぎるので「反則封印」候補にあげる1本。中速巻きくらいまではi字系。それ以降はややアクションする。

ただし、フローティングと同じく巻き専用

とりあえず、トゥイッチやダートでは良いアクションは見せませんので、このシンキング仕様の見せ場はは「巻き」だと思います。デッドスローのゆっくり巻きは驚きのi字アクション。中速は優等生的ミノーアクション。ぐりぐり速く巻いても、動きは破綻しません。恐らく、フローティングにくらべて自重があるので安定しているのでしょう。

相変わらずフックは酷いクオリティなので交換したいところですが、それは100円ルアーのアイデンティティを損なう!もしくはお金をかけたくないと思う方は、フックのバーブをペンチで潰してバーブレスにすると良いですよ。フックの懐までしっかり貫通させてしまえば、脆いフックもある程度機能します。大丈夫です。そこまで刺さったらバレませんし。

以上でした。この子だけは、二、三本、ルアーボックスに入れておいても働く気がします。この上の12cmというモデルもちょっと気になるので、近いうちにインプレしたいと思います。

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