PK戦で勝利 手倉森監督「踏ん張りきった」

 格下のヴィアティン三重とPK戦までもつれたV長崎。2点先行しながら、追いつかれるという展開に、手倉森監督は「嫌な流れの中で踏ん張りきった」と胸をなで下ろした。 10日のJ2第27節の琉球戦から、スタメン全員を入れ替えて臨んだ。その中でもボランチを主戦場とする4人が先発出場。中村と島田は定位置に入り、黒木がセンターバックで守りを支え、右サイドハーフで出た新里が先制点を決めた。李宗浩のオーバーヘッドシュートなどで会場も沸かせた。だが、前半終盤に隙を突かれて2失点すると、がむしゃらに向かってくる相手に最後まで手を焼いた。
 4回戦は初の8強入りが懸かる。J1勢も多数残っており、手倉森監督は「下克上が注目される。長崎の名を天皇杯でもとどろかせていきたい」と気を引き締め直していた。

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