チャドクガとは?
チャドクガは毒を持昆虫として有名な、2~3センチ程度の大きさの蛾です。お茶の葉やツバキなどの葉を食害することから名付けられました。卵や幼虫、成虫に至るまで毒針毛(どくしんもう)という毒針を持っています。
チャドクガの生態
チャドクガは本州以南から九州にかけて広く生息し、6月頃と10月頃の年2回、卵から幼虫が孵ります。お茶の葉やツバキ、山茶花などの葉を食べるため、葉の裏に複数のチャドクガの幼虫が群生します。
風で飛ぶ!?小さな毒の針
チャドクガが持つ毒毛は、風が吹くだけで飛散すると言われています。釣りをしていて、気付かないうちに衣類などに付着し、擦れたり触れたりすることで皮膚に刺さってしまう場合も。
チャドクガがいないと思っていても、気付かずに被害にあってしまう可能性は否めないのです。
チャドクガ毒の症状
チャドクガの毒毛が刺さってしまうと、どうなるのでしょうか。一般的には完治までに2週間程度かかってしまうといわれます。症状について詳しく見ていきましょう。
かゆい!
毒毛が刺さるとピリピリとした違和感に襲われ、すぐに痒みを発症します。さらに、痒みは2週間程度まで長引くことが多いようです。
赤い発疹・かぶれ
毒毛が刺さった部分は、広範囲にわたって赤い発疹が出たり、肌のかぶれが出たりします。プツプツと水ぶくれのような症状になる場合も。
アレルギー症状にも注意しよう
数回刺されていると、体内で作られた抗体によってアレルギーのような症状を起こし、容態が悪化する可能性もあります。呼吸困難などを起こしていないか、注意しながら経過を見ましょう。
皮膚に違和感を覚えたら
皮膚に違和感を覚え、チャドクガに刺されたと思ったらどうすれば良いのでしょうか?くれぐれも患部を触ったり、掻いたりしてはいけません。
チャドクガに刺されてしまった時の対処法をご紹介します!
ガムテープを活用する
まずは、ガムテープやコロコロなどを使って肌や衣類に付着した毒毛を除去します。部位ごとに新しい粘着面に取り替えて使った方がいいでしょう。
着替える
着ていた服は、ガムテープなどで毒針を取ってから着替え、脱いだものは単体で洗うようにしましょう。チャドクガの毒は熱に弱いため、50℃以上のお湯で洗うと効果的です。
流水で洗って冷やす
患部はシャワーなどでよく洗い流し、清潔にしましょう。また、炎症を抑えるために患部を冷やしたり、抗ヒスタミン軟膏を塗布すると症状が緩和される場合があります。
症状が酷い時は受診しよう
痒みが酷く掻き壊してしまったり、症状が15日以上長引いたりした場合は、皮膚科を受診しましょう。軟膏があっていない可能性もあるため、薬局の薬剤師さんへ相談するという方法もあります。
チャドクガ毒の被害を避けるには?
目に見えないほどの小さな毒毛が相手では、被害を防ぐのは困難のように思えます。ここで、チャドクガによるトラブルを避けるための方法をご紹介しましょう。
肌の露出を避けよう
秋や冬なら肌の露出はあまりないかもしれませんが、夏でも肌の露出を避けた服装を選びましょう。冷感素材を使ったロング袖のシャツや、ラッシュガードなら、日焼け・熱中症対策にもなります。
枝や葉など注意しながら移動しよう
チャドクガはツバキやサザンカなどの葉の裏にいることの多い虫です。葉の裏に潜んでいる可能性があるため、特に広葉植物の傍を通るときは注意して進むようにして下さい。
チャドクガ対策アイテムで備えよう
2019年新作! ダイワ UVカット ロングスリーブフーディーラッシュガード
夏の釣行に最適なダイワ製ラッシュガードに、新作が登場しました。吸水速乾機能を備え、クール感が持続する夏の釣行に必須のアイテムです。
カーキ/ブラック/クールグレー/パープル/アクアミスト(女性用)のカラーラインナップも魅力。
カモフラージュテープ(ガムテープ) 布素材
釣りバッグのベルトループに装着させておいても違和感なしのカモ柄ガムテ。毒毛を除去する時意外は使わないかもしれませんが、「備えあれば憂いなし」で持っておいても良いかもしれません。
ムヒ アルファ EX
強烈な痒みをただ我慢するのはつらいもの。毛虫の毒には、ステロイド系もしくは抗ヒスタミン系の軟膏が効果的です。様々な種類があるため、薬局の薬剤師さんに相談して選ぶのもオススメです。
小さな“刺客”に備えよう!
チャドクガの毒毛は、ほんの小さなものです。しかし、刺された後の痒みや皮膚症状は長引くため、辛いものがあります……。
小さな刺客を知れば、事前の対策も可能です。チャドクガにも用心して、釣りを楽しんで下さいね。