豚コレラ、県内5頭目 砺波で感染イノシシ捕獲

 県は16日、砺波市井栗谷の山中で豚コレラに感染した野生イノシシが見つかったと発表した。県内で野生イノシシの感染が確認されたのは5頭目で、同市では3頭目。県によると、県内の養豚場全19カ所の豚に異常は確認されていない。

 感染が確認されたイノシシは成獣で体長約90センチの雌。14日、箱わなにかかっているのが見つかった。県東部家畜保健衛生所の検査で陽性反応が出た。

 同市では1日に庄川町庄で感染イノシシの死骸が見つかり、6日に同所から約850メートル離れた地点で感染イノシシが捕獲された。今回、1日の地点から約3.7キロの場所で捕獲された。

 県は15日に魚津市で見つかったイノシシの死骸も検査し、陰性だった。1頭目の感染が確定した7月30日以降の検査結果は陽性5頭、陰性21頭となった。

 県は野生イノシシ向けの経口ワクチンの散布を始め、砺波市では14日から実施している。南砺市では13日に始め、富山市では22日から実施する予定。小矢部市と立山町でも散布する。

© 株式会社北日本新聞社