亡き祖父との日常、絵日記に 認知症つづり反響呼ぶ

自らの体験をつづった絵日記を手に「認知症っていいものなんだよ」と伝える甲斐真由美さん=日向市

 午後11時。認知症の祖父が「朝か」と起き上がる。付き添う甲斐真由美さん(48)=日向市比良町、看護助手=はカーテンを開け「まだ夜中よ」と返す。「そうか」と布団に入った5分後、祖父は再びむくっと起き、「朝か」と尋ねる。その繰り返しは「コントのようだった」。甲斐さんが祖父の井上寅市さんとの日常をつづった絵日記が反響を呼んでいる。

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