内山(上市出身)4番の仕事 終盤に2打席連続弾 甲子園星稜4強

星稜―仙台育英 9回表星稜無死、内山が左越えに2打席連続となる本塁打を放つ=甲子園

 富山が生んだスラッガーがついに本領を発揮した。18日、甲子園球場で行われた全国高校野球選手権大会準々決勝で、星稜(石川)の4番内山壮真(2年、上市町出身)が八、九回に連続本塁打。3季連続の出場となる甲子園で初アーチを記録した。チームは仙台育英を17-1と圧倒し、24年ぶりの4強入りを決めた。

 先頭打者で迎えた八回、2球目の低めに落ちる変化球をうまくすくい上げて左翼ポール際にソロ。再び先頭打者で迎えた九回も3球目の外角のスライダーを豪快に左翼席へ放り込んだ。試合は既に大差がついた状況だったが、20日の準決勝に向け、チームに勢いを与える2発だった。

 「今井が打って、いい刺激になった」。この日満塁弾を放った同級生の活躍を引き合いに出し、準決勝へ静かに闘志を燃やした。

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