ぶらり寄り道 沖島にある 築120年の古民家カフェ 「いっぷくどう」

奥に琵琶湖が見える細い路地、木の引き戸を開け「ただいま」と田舎の家に帰ってきたような感覚になるカフェ“いっぷくどう”。

店主の小川ゆかりさんがこの店を開いたのは平成12年のこと。この島に生まれ、“井の中の蛙、大海を知らず”のことわざのように外の世界に憧れ、一度は島外へ働きに出てみるも再び島へ。所有していた築120年の家で店を始めると、多くの出会いや旅行者との交流が生まれ、「むしろ広がりを感じられたのは沖島だった」と小川さん。「その名言の続きのように“されど空の深さ(青さ)を知る”で、島外の世界は思ったより広いものではなかった」と再確認。

自然と共に生き、時代の流れさえも遮ってしまうようないつまでも変わらない魅力が詰まった沖島。訪れた際は、旅人の疲れをそっと癒す“いっぷくどう”で一息ついてみては。


いっぷくどう
滋賀県近江八幡市沖島町243
営業時間/10:30~16:00
不定休


■情報誌「自悠時間」掲載2016年3月

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