【埼玉県知事選】必ず投票に行くが「57.2%」に。最低投票率を超えることができるのか。電話調査結果レポート

参議院選挙後、初めての知事選挙となり国政の与野党がそれぞれ候補者を支援する埼玉県知事選挙は、8日に告示され、25日の投開票に向けて各陣営が激しい選挙戦を展開しています。
選挙ドットコム編集部では、今月10日(土)に、埼玉県に在住の18歳以上の方、1,100人を対象に電話による調査を行いました。今回はこの調査の詳細レポートをお届けします。

投票に「必ず行く」が57.2%、投票率はどうなる?

「あなたは、県知事選挙の投票には行く予定ですか?」と尋ねたところ、「期日前投票へ行った」が8.8%、「必ず行く」が57.2%、「行くつもりでいる」が25.8%、「行かない」が2.2%、「分からない」が6.0%でした。

▼衆議院の選挙区別に見ていきますと、
●「期日前に投票へ行った」は、第6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町)が13.4%と最も高く、次いで第9区(狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)11.4%、第1区(さいたま市見沼区(一部区域を除く)、さいたま市浦和区、さいたま市緑区、さいたま市岩槻区)10.3%などとなっていました。
●「必ず行く」は、第13区(春日部市、越谷市の一部区域、久喜市、蓮田市、白岡市、宮代町)が62.9%最も高く、第2区(川口市(一部区域を除く))と第8区(所沢市、ふじみ野市(旧大井町)、三芳町)が61%台で続いていました。
●「行かない」は、第3区(草加市、越谷市(一部区域を除く))が4.1%、第2区(川口市(一部区域を除く))と第4区(朝霞市、志木市、和光市、新座市)が3%台となっていました。

投票先は大野氏20%半ば超、青島氏20%台半ば

「埼玉県知事選挙において、あなたは誰に投票しますか?」と尋ねたところ、「前・参議院議員 大野元裕」が20%台半ばを超え、「スポーツライター 青島健太」がほぼ20%台半ばでした。「NHKから国民を守る党 浜田聡」「元県立高校教諭 武田信弘」がそれぞれ一けた台前半で、「元会社員 桜井志津江」が続きます。「まだ決めていない」が40%台前半でした。

▼衆議院の選挙区別に見ていきますと、
●「前・参議院議員 大野元裕」は、第5区(さいたま市西区、さいたま市北区、さいたま市大宮区、さいたま市見沼区の一部区域、さいたま市中央区)と第2区(川口市(一部区域を除く))で30%台半ばを超え、第6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町)で30%台前半などとなっていました。
●「スポーツライター 青島健太」は、第3区(草加市、越谷市(一部区域を除く))で30%台を超え、第12区(熊谷市(旧熊谷市)、行田市、加須市、羽生市、鴻巣市(旧川里町))、第14区(春日部市(旧庄和町)、久喜市(旧栗橋町、旧鷲宮町)、八潮市、三郷市、幸手市、吉川市、杉戸町、松伏町)で30%弱などとなっていました。
●「まだ決めていない」は、第15区(さいたま市桜区、さいたま市南区、川口市の一部区域、蕨市、戸田市)で半数を超えているのをはじめ、第10区(東松山市、坂戸市、鶴ヶ島市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町)、第14区(春日部市(旧庄和町)、久喜市(旧栗橋町、旧鷲宮町)、八潮市、三郷市、幸手市、吉川市、杉戸町、松伏町)、第9区(狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)、第7区(川越市、富士見市、ふじみ野市(旧上福岡市))、第4区(朝霞市、志木市、和光市、新座市)、第3区(草加市、越谷市(一部区域を除く))で40%台半ばを超えていました。

▼男女別に見ていきますと、
●「前・参議院議員 大野元裕」は、男性の支持が50%台半ばを超え、女性の支持はほぼ40%台半ばでした。
●「スポーツライター 青島健太」は、男性の支持が50%台前半で、女性の支持は40%台半ばを超えています。
●「まだ決めていない」は、男性で40%、女性は60%近くとなっていました。
▼年代別に見ていきますと、
●「前・参議院議員 大野元裕」は、60代でほぼ20%台半ば、70代でほぼ30%台半ばの支持から受けていました。
●「スポーツライター 青島健太」は、60代でほぼ20%台半ば、70代で30%台前半、50代で10%台後半、40代で約10%の支持を受けていました。

支持する政党がない層が30%に

「あなたは普段、どの政党を支持していますか?」と尋ねたところ、自民党が34.1%、立憲民主党が15.4%、共産党が7.5%、公明党が5.5%、日本維新の会が1.9%、れいわ新選組が1.6%、国民民主党が1.1%、社民党が0.7%、その他の政党が2.1%、支持する政党はないが30%でした。

▼衆議院の選挙区別に見ていきますと、
●自民党は、第3区(草加市、越谷市(一部区域を除く))と第12区(熊谷市(旧熊谷市)、行田市、加須市、羽生市、鴻巣市(旧川里町))で40%台となっていました。
●立憲民主党は、第5区(さいたま市西区、さいたま市北区、さいたま市大宮区、さいたま市見沼区の一部区域、さいたま市中央区)で20%台半ばを超え、第6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町)で20%台となっていました。
●共産党は、第4区(朝霞市、志木市、和光市、新座市)、第6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町)、第8区(所沢市、ふじみ野市(旧大井町)、三芳町)、第9区(狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)で10%を超えていました。
●公明党は、第7区(川越市、富士見市、ふじみ野市(旧上福岡市))が最も高く、第12区(熊谷市(旧熊谷市)、行田市、加須市、羽生市、鴻巣市(旧川里町))、第2区(川口市(一部区域を除く))、第14区(春日部市(旧庄和町)、久喜市(旧栗橋町、旧鷲宮町)、八潮市、三郷市、幸手市、吉川市、杉戸町、松伏町)が続いていました。
●日本維新の会は、第1区(さいたま市見沼区(一部区域を除く)、さいたま市浦和区、さいたま市緑区、さいたま市岩槻区)が最も高く、第3区(草加市、越谷市(一部区域を除く))が続いていました。
●れいわ新選組は、第15区(さいたま市桜区、さいたま市南区、川口市の一部区域、蕨市、戸田市)が最も高く、第9区(狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)、第5区が続いていました。
●国民民主党は、第6区(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町)、第10区の順となっています。
●社民党は、第1区(さいたま市見沼区(一部区域を除く)、第10区(東松山市、坂戸市、鶴ヶ島市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町)の順となっていました。

埼玉県知事選挙は8月25日が投開票

今月8日に告示された埼玉県知事選挙は、上田清司知事の任期満了に伴うもので、16年ぶりに新人同士の争いとなっていて、25日に投開票が行われ、深夜には新しい埼玉県政の舵取り役が決まる見通しです。

埼玉県知事選挙の投票率は、前回2015年が26.63%だったのをはじめ、11年が24.89%、07年が27.67%と過去3回連続して、20%台が続いていて、投票率の低下も深刻な課題です。

埼玉県選挙管理委員会は、県内175か所に期日前投票所を設置しています。期日前投票は、原則、24日の午前8時30分から午後8時まで行われていますが、地域によっては受付時間が異なります。詳しくは最寄りの選挙管理委員会まで問い合わせ下さい。

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