横浜の中学生、氷見満喫 ファンづくりへ市が企画

かまぼこの絵付けを体験する横浜市の中学生ら

 氷見市が将来につながる「関係人口」創出を目指して企画した「氷見スタディツアー」は19日、市内で始まった。横浜市の中学生8人がかまぼこの絵付けなどを体験し、地元中学生とバーベキューで交流した。21日まで滞在し、氷見の魅力を満喫する。 (氷見総局長・高橋幸博)

 ツアーは総務省の「関係人口構築・拡大事業」のモデル事業で、遠方にいて地域と継続的なつながりを持つ人たちを増やすのが狙い。市は氷見出身で「京浜工業地帯の父」と呼ばれた実業家、浅野総一郎(1848~1930年)の縁に着目。京浜地域の中学生に参加を呼び掛けた。

 一行は市漁業文化交流センターでかまぼこの絵付けに取り組んだ。市内でかまぼこ製造販売会社と民宿を経営する中村一成さん(77)が手本を示して指導。参加者は円形の土台に6色の生かまぼこを使って思い思いのデザインを描いた。「HIMI」の文字に波と太陽をあしらった西田光希さん(14)は「文字がぶれて難しかった。ツアーで氷見のことをたくさん知りたい」と期待を膨らませた。

 市海浜植物園とひみラボ水族館を見学し、同市大境の九殿浜休憩所で地元中学生とバーベキューをした。

 20日は市内で浅野ゆかりの場所や長坂の棚田などを巡る。最終日は氷見魚市場を見学し、すし作りを体験し、自作のかまぼこを土産に氷見を離れる。市は冬休みに第2弾を行う予定。

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