富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区)で18日夜、盆踊り参加人数のギネス世界記録にチャレンジするイベントが開かれた。同スタジアムの主催する夏まつりの一環。記録更新はかなわなかったものの、約1500人が浴衣姿で来場し、太鼓に合わせて挑戦曲「川崎おどり」を披露するなど世代を超えた交流を楽しんだ。
同イベントは昨年に続き2回目。「盆踊りを踊れる場所がなくなってきている」という近隣住民の声から企画が持ち上がり、昨年は約2200人が参加した。さらに多くの踊り手を募ろうと、今年はギネス世界記録への挑戦を打ち出した。
記録認定の条件は、全員が草履かげたを履き、浴衣姿で5分間、間違いなく踊ること。公式認定員と監視員が見守り、明らかに記録に挑戦していない人が10%以上となると失敗とみなされる。
同スタジアムによると、現時点でのギネス世界記録は2017年に大阪府八尾市で達成された2872人。この日のために、同スタジアムでは3千人を目標にウェブサイトやメール、郵送での参加申し込みを受け付けてきたが、飛び込みの参加者も含め来場者は1522人だった。
主催者から記録達成を逃したことが伝えられたが、参加者はフィールド上で川崎おどりのほか、「ダンシング・ヒーロー」や「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」などを輪になって踊り、日本の夏の夜の風物詩を満喫した。
知人らにギネス記録に挑戦すると宣言して同市中原区から訪れた田口ひろ子さんは「記録が達成できなかったのは悔しかったが、楽しく踊れました」と話していた。