優美なおわら 見物客魅了 八尾・風の盆前夜祭始まる

おわら風の盆前夜祭が始まり、優雅に町流しする踊り手=富山市八尾町天満町(写真部・垣地信治)

 富山市八尾町中心部を会場にした「おわら風の盆前夜祭」が20日、天満町で始まった。町に地方衆の哀調の調べが響き、優美な踊り手の姿に大勢の見物客が見入った。

 前夜祭は9月1~3日の「おわら風の盆」の混雑を緩和しようと、おわら風の盆行事運営委員会が毎年開催。30日まで11日間、県民謡越中八尾おわら保存会の支部がある11町が日替わりで町流しなどを担当する。

 午後8時ごろ、そろいの法被や浴衣を着た演じ手が、天満町通りで町流しを始めた。ぼんぼりがともる幻想的な雰囲気の中、地方衆の演奏や唄に合わせ、踊り手がしなやかな所作を披露した。

 通りにある天満宮前では舞台踊りと輪踊りが行われ、踊り手と一緒に輪踊りに参加する見物客もいた。

 前夜祭の開催時間は各日とも午後8~10時。越中八尾観光会館(上新町)では、午後6時半~同7時50分までステージ踊りや踊り方の解説などが行われる。

おわら風の盆前夜祭が始まり、観客の前で町流しする踊り手=富山市八尾町天満町(写真部・垣地信治)
浴衣姿で踊る子どもたち

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