【MLB】62打席連続無安打のデービス、9歳の少年から手紙を貰っていた「諦めないでください」

オリオールズのクリス・デービス【写真:Getty Images】

書いたのは9歳のヘンリー・フラスカ君、試合に招待されてデービスと対面した

 オリオールズのクリス・デービス内野手は昨季から今季にかけて、62打席連続無安打の不名誉な記録を作った。4月13日(日本時間14日)の敵地レッドソックス戦の初回の第1打席で先制の2点タイムリーを放ち、連続無安打記録を「62」で止めたが、その直前に9歳の少年から手紙を受け取っていたという。デービスは17日(同18日)の試合に少年を招待し、試合前に対面。MLB公式ツイッターがその様子を動画で伝えている。

 デービスに手紙を書いたのは9歳のヘンリー・フラスカ君。オリオールズではなくレッドソックスの大ファンだが、「野球が大好きで、僕の人生なんです」と語るほどの野球ファンだ。デービスの歴史的なスランプに「見ていられなくて、助けたかったんです」と手紙を書くことを決めたという。

「デービス様、僕は9歳のヘンリー・フラスカです。熱狂的なレッドソックスファンです。2つ伝えたいことがあります。野球のプレーはあなたがどれほど良い人かとは関係ありません。そして、あなたは素晴らしい! 長い間MLBでプレーしているんです。誰にでもスランプはあります。諦めないでください。応援しています。ヘンリー・フラスカより」

デービスも感激「手紙には驚きましたが、その日持ち歩きました」

 デービスは「手紙には驚きましたが、その日持ち歩きました。とてもクールでした。刺激を受け、その日はとても良い日になりました」と話す。初回に連続無安打記録をストップすると、5回、8回にも二塁打を放ち、5打数3安打4打点の大暴れだった。

「多くの場合、皆さんはどれほど僕たちに影響を与えているのか実感しないと思いますが、あの苦しんでいた時、9歳の少年からの励ましの手紙はとても特別なものでした」

 一方でフラスカ君は、デービスが手紙を受け取ったことも、持ち歩いていることも知らなかったという。試合前にはクラブハウス、ベンチに招かれてデービスやチームメートと談笑。グラウンドに出て、キャッチボールや球拾いも楽しんだ。「ありがとうございます。今日が人生で一番の日です」とまさかのサプライズに感激の様子だ。

 連続無安打記録はストップしたものの、打率1割台と低迷が続いているデービス。再びフラスカ君から力を貰ってスランプを脱出することはできるだろうか。(Full-Count編集部)

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