八代市坂本町葉木地区の住民が18日夜、県営荒瀬ダム跡が残る球磨川で、手作りの和紙灯籠を流した。住民らが願い事を書いた約千基が約1キロにわたって漂い、川面を優しく照らした。
ボートに灯籠を載せて川の中央に向かい、午後7時ごろから火をともして流し始めた。明かりは暗くなるにつれて鮮やかに浮かび、ダム遺構を背に幻想的な光景が広がった。
実行委員長の森下政孝さん(78)は「台風の影響で水かさが増して心配だったが、きれいな光の流れができて良かった。来年は行政も巻き込んで、さらなる町の活性化策に取り組みたい」と話した。(中村悠)
熊本日日新聞 2019年8月20日掲載