焼酎メーカー売上高上位50社 壱岐の2社ランクイン

 帝国データバンク福岡支店は21日、全国の焼酎メーカーの2018年売上高上位50社を発表した。長崎県からは、いずれも壱岐市の玄海酒造(15億6900万円、35位)、壱岐の蔵酒造(8億4200万円、50位)の2社がランクインした。
 玄海酒造は「むぎ焼酎壱岐」などを、壱岐の蔵酒造は「壱岐っ娘」などを、それぞれ製造している。1位は芋焼酎「黒霧島」で知られる霧島酒造(宮崎県都城市)の659億円で7年連続のトップ。
 50社中28社が減収となり、50社の売上高合計はデータが比較できる05年以降最小だった。特に大規模メーカーの苦戦が目立った。ハイボールや缶チューハイなどの新商品が次々に発売される中、消費者のニーズが分散しているとみられる。同支店担当者は「輸出やインバウンド需要など海外市場の取り込みが不可欠」としている。
 調査は、売上高に占める焼酎・泡盛の比率が50%以上のメーカーを対象に実施した。

© 株式会社長崎新聞社