水産業向けウエア開発 ゴールドウインと近畿大

モニターとして試作品を着る近畿大水産研究所白浜実験場のスタッフ=和歌山県白浜町

 ゴールドウインのマリンウエアブランド「ヘリーハンセン」と近畿大は、水産業就業者向けのワーキングウエアの共同開発を進めている。若手の確保に向け、イメージアップを図るデザインや機能を持ったウエアの開発を目指す。商品化は来年夏ごろの予定。

 ヘリーハンセン発祥のノルウェーでは、多くの水産業者が同ブランドの漁師用ウエアを着用。近畿大は射水市などに水産研究所の実験場を持ち、持続可能な養殖産業の研究に取り組んでいる。ゴールドウインと近畿大は2017年に製品の開発支援に関する契約を結んでいる。

 水産業では、就業者の高齢化や若手の確保が課題となっており、イメージを良くするため、高いデザイン性や軽くて動きやすいウエアの開発に着手した。

 近畿大水産研究所白浜実験場(和歌山県白浜町)などで養殖の担当者らがモニターとして試作品を着用し、現場の意見を開発に役立てる。将来的にはリサイクル可能な商品に改良することも視野に入れている。

© 株式会社北日本新聞社