1976年北陸大会決勝で星稜と対戦の桜井OB 「優勝旗持ち帰って」

■31日黒部で親善試合

 1976年夏の甲子園出場を懸け、当時の北陸大会決勝で星稜(石川)と戦った桜井のOBが、今夏の星稜の躍進を受けて、「北陸に初めて、深紅の大優勝旗を持ち帰ってほしい」と期待している。

 43年前は富山、石川から1校しか甲子園に進めず、星稜が3-1で制した。当時ぶつかった星稜と桜井のOBらは今月31日、黒部市宮野球場で親善試合を行う。熱戦を懐かしむOB戦のほか、現役の1、2年生による新チームの練習試合も行われるため、注目が集まりそうだ。

 桜井高校創立110周年を記念して実施する。還暦前後となった当時のメンバーを中心に、両チームのOB合わせて約50人が集まる。桜井はエースだった森岡真一さん、星稜はプロ野球・中日の投手だった小松辰雄さんが先発する予定。76年に監督だった桜井の蛇田敏行さん、星稜の山下智茂さんが采配する。

 森岡さんは小柄な下手投げの投手で、明治大でも通算20勝を挙げ、日米大学野球の最優秀投手になった。小松さんがいた星稜は甲子園でも勝ち進み、ベスト4入り。中日では122勝、50セーブを挙げた。

 OB戦は午前9時半の開会式後、現役選手による星稜-氷見は午後0時半、星稜-桜井は同3時に試合開始予定。入場無料。

 森岡さんは「悲願の優勝旗を持ち帰ってほしい。OB戦で両チームのシートノックをしていただく山下元監督も大変喜ばれると思う」と話している。

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