相模原市は、市内初の小中一貫の義務教育学校を同市緑区に開設するため、関連条例の一部改正案を26日開会の市議会9月定例会議に提案する。青根小学校、青根中学校(ともに同区青根)で児童生徒の減少が続いているための措置。青野原小、青野原中(ともに同区青野原)とともに2020年3月に閉校し、同年4月に青野原小、中の校舎を使って新校を設置する。
新たな義務教育学校の校名は「青和学園」。
青野原、青根地域の住民や児童・生徒、教職員から5月に公募。80点の応募があり、地域住民や教育関係者らでつくる「青野原小・中学校における義務教育学校設立準備委員会」が校名案を選考した。地域を象徴する「青」と、子どもたちに和やかに成長してほしいなどという願いを込めた「和」を組み合わせたという。
20日の定例会見で、本村賢太郎市長は「9年を見通した切れ目のない学びの場を実現していきたい」と述べた。
義務教育学校では小中の9年間、一貫した教育が行われる。1人の校長が任命され、小中の教員が相互連携できるよう、一つの職員室が設けられる。県内には横浜市内に2校設置されている。