生徒の体力アップ支援 滑川市 外部講師らトレーニング法指導

宮原さん(左)の指導の下、ストレッチに取り組む生徒たち

■競技力上げ 顧問の負担減

 滑川市は本年度、「ジュニアスポーツサポート事業」と銘打ち、希望する市内の中学生を対象に独自の体力づくり教室を始める。子どもたちの競技力向上と顧問教員の負担軽減につなげる狙い。第1回が22日に市総合体育センターであり、生徒たちが外部講師から効果的なストレッチなどを教わった。(滑川支局長・小幡雄也)

 事業は、運動部の希望者を対象とする。外部指導者や市体育協会職員らが講師を務め、長期休暇や冬季のオフ期間を中心に基礎トレーニングの講習を行う。

 教員の長時間労働を解消するため、県内の中学校は部活動に週2日以上の休みを設けている。市は「高い目標を持ってレベルアップを目指す生徒が、基礎体力を高める時間をもっと確保したい」と考え、部活動以外での運動機会を設けた。

 第1回には、滑川、早月両中学校の陸上部、野球部などから希望者約70人が参加。日本トレーニング指導者協会認定の資格を持つ宮原聖欣さん(36)=富山市=が講師を務め、けがの予防や柔軟性の向上につながるストレッチ、準備運動の方法を教えた。講習後は会場が開放され、バスケットボール部やバドミントン部が自主練習に取り組んだ。

 早月中野球部の主将、杉本航平さん(2年)は「初めて知ったストレッチ法も多く、参考になった。他の部活動や学校の選手と交流できるのも有意義で、また参加したい」と話した。

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