学校内に侵入した不審者への対応を学ぶ訓練が22日、川崎市高津区の市立上作延小学校で行われた。教員ら約40人が参加し、高津署員の指導の下、児童の安全を守るための対処法や手順を確認した。
訓練は、校内に刃物を隠し持った不審者が現れたとの想定で行われた。不審者役の署員を発見した教員たちは声掛け後にただちに110番通報を実施。警察官が到着するまで刺股やモップを使って不審者との間合いを取りながら、時間稼ぎをするすべを学んだ。
登戸駅(多摩区)近くで起きた児童殺傷事件などを踏まえ、教職員からは「教室に侵入された場合はどう対処するのか」「実際に刃物で切りつけてきたらどうするのか」といった質問が出た。同署の五十嵐健警部補は「とにかく不審者から目を離さないで」「教室の椅子などを持って間合いを取って」などと説明した。